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オルフェノクの使い魔
オルフェノクの使い魔3
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も、やはり効果はいない。

「退却」

三人はゴーレムが拳を振り上げたのを見て慌てて小屋から飛び出した。後一瞬遅ければ、背後で轟音と共に崩れた小屋と同じ運命をたどっていただろう。
サイトはルイズの姿を探す。鋭利な五感が瞬時に彼女の存在を感じ取る。ルイズはゴーレムの背後から魔法を放つ。ゴーレムの表面に小規模な爆発が起こった。ゴーレムはルイズの存在に気づき、振り返ったところで止まった。どうやら、逃げ出したキュルケたちを追うか、近くにいるルイズを襲うか悩んでいるようだ。
サイトはその隙にルイズのもとへたどり着く。

「退くぞ」

「いやよ! あいつを捕まえて皆を見返すの! もう、誰にもゼロのルイズなんて呼ばせない!!」

叫ぶルイズの目は真剣だ。本気でゴーレムを倒し、フーケを捕まえる気でいる。

「目的を忘れるな。おまえはここに何をしにきた?」

「ッ!!」

「おまえはこれを取り戻しに着たんだろ? 教師たちがビビっている中、自分がやるって宣言してこれを取り返しに着たんだろ? これの奪還は成功した。あとはこれをもって学院に戻ればミッションは終了だ。わざわざ、やる必要のない戦いをする必要なんてどこにもない」

「で、でも…これ以上バカにされたくない…キュルケたちが逃げ出した相手を私が捕まえれば、私はきっと認めてもらえる!」

バカにされ溜まるに溜まったルイズのストレスが暴走している。涙目で叫ぶルイズを見てサイトは小さくため息をつく。
ゴーレムが片足を振り上げ、踏み潰そうとする。サイトはウォーターカッターで軸足を切り裂き、バランスを失わせてゴーレムを転ばせると、ルイズを抱きかかえてゴーレムから距離を取る。ゴーレムは足を再生させ、再び迫ってくる。
ウィンドラゴンが二人を救うために飛んできた。サイトたちの目の前に着陸する。

「乗って!」

珍しくタバサが叫ぶ。サイトはルイズを無理やりドラゴンの背に乗せた。

「あなたも早く!」

しかし、サイトは首を振った。

「御主人様がアレを倒さないと帰れないって駄々をこねるんだ。すぐに終わらせる上から見ていろ」

ルイズがサイトの名を叫び、ドラゴンから降りようとしてキュルケに止められた。
タバサは無表情でサイトを見つめていたが、追いついてきたゴーレムが拳を振り上げるのを見て、やむなくウィンドラゴンを飛び上がらせた。

「こんな世界に来ても、これを見るなんてな」
(せっかくだし、使うか。お客さんもそれがお望みみたいだしな)

振り下ろされた拳を避け、距離を取り、『呪われし衣』を腰に装着し、その一部を取り外す。そして、隠すようにスタートアップコードを打ち込む。

――― 9 1 3 Enter ―――

<Standing By>

「変、
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