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オルフェノクの使い魔
オルフェノクの使い魔3
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四人はロングビルを案内役に、早速出発した。
馬車に乗って数分、ロングビルの過去を根掘り葉掘り聞こうとするキュルケをルイズが注意し、そのまま二人はケンカへと発展していった。
タバサとサイトは我関せずといった感じでタバサは読書、サイトは寝ていた。
ロングビルはこの人選に、少し不安になった。
三時間と少し馬車に揺られていると深い森にたどり着いた。
これ以上、馬車で進めばフーケに気づかれるかもしれないということで徒歩での移動となった。
少し進むと開けた場所に出た。だいたい学院の中庭くらいの広さだ。その真ん中に、確かに廃屋があった。
廃屋から見えない位置で作戦会議を始める。といっても奇襲作戦しかないことは誰にでも分かった。百戦錬磨の大盗賊に素人もいいところである学生が真っ向から戦って勝てるとは思えなかった。シュヴァリエの称号を持つタバサとオスマンにスクウェアクラスはあると太鼓判を押されたサイトがいるが、タバサに負担をかけたくはないし、普段、もうろくしている印象の方が強いオスマンが言っていたことである。信じていいものか微妙だった。
結果、唯一男であるサイトが偵察兼囮として小屋へ向かい、他の者たちはサイトがフーケを外に連れ出したとき、集中砲火でフーケを倒すというものに決まった。
サイトは、音もなく小屋に忍び寄り、壁に耳を当てるオルフェノクの持つ人間をはるかに上回った聴覚で中の音を探る。もし、誰か中にいれば呼吸音が絶対にあるはずだからだ。

(だれもいない…)

サイトは誰もいないことを確認し、合図を送る。隠れていた全員がおそるおそる近寄ってきた。
ロングビルは近くに誰かいないか偵察してくると言って小屋から離れ、ルイズは見張りを買って出ため、残りの三人で小屋の中を捜索する。といってもサイトは『呪われし衣』がどのようなものなのか知らないため、適当に部屋を荒らしているだけである。

「あった」

タバサは無造作にそれを持ち上げ、二人に見せた。

「あっけないわねぇ」

つまらなそうにいうキュルケの横でサイトは珍しく目を見開いた。

(何故、これがこんなところに…)

タバサから『呪われし衣』を受け取ったサイトは呆然とそれを眺め、自分のみ間違いでないことを確認する。
そのとき、外で見張りをしていたルイズの悲鳴が聞こえ、続いて小屋の屋根が吹き飛び、空が見えた。空と一緒に巨大なゴーレムが一緒に見えたが、皆、見たくなかったと心の底から思った。
タバサが自分の身長よりも大きな杖を振るい、呪文を唱えるのにあわせてサイトの腕が空を斬る。巨大な竜巻とサイト十八番のウォーターカッターがゴーレムを襲う。しかし、ゴーレムは竜巻の直撃に耐え、切り裂かれた腕を瞬時に再生させた。
続いてキュルケが炎を放ち、ゴーレムを火ダルマにする
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