オルフェノクの使い魔(ゼロの使い魔←劇場版仮面ライダー555)
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シュヴァルーズがサイトを見てとぼけた声で言うと教室中がどっと笑いに包まれた。
(ガッコウってのに興味があったんだが…なんかムカツクな……)
「ゼロのルイズ! 召喚できないからって、その辺歩いていた平民連れてくるなよ!」
「違うわ! きちんと召喚したもの!! こいつが来ちゃっただけよ!!」
太った少年の言葉にキレたルイズが立ち上がって怒鳴り返した。が、少年のほうも怒鳴った。
「嘘つくな! 『サモン・サーヴァント』ができなかったんだろう?」
怒りに任せて机を叩こうとしたルイズの手をサイトが止めた。
「何すんのよ!!」
「授業を無意味に使うもんじゃないぞ?」
「無意味って何よ!」
「知識を身に付ける大切な時間を浪費してんだ、無意味以外何ものでもないと思うぞ」
静かに、うざったそうに言う彼の言葉にルイズも正しさを感じたのだろう。握っていた拳を解き、席に座った。
「ミス・ヴァリエールの使い魔の言うとおりですよ、みなさん。さあ、授業を始めましょう」
(こいつ、自分が原因だって自覚無いのか?)
この短い時間でサイトの中でシュヴルーズに無能という判が押された。
「私の二つ名は『赤土』。赤土のシュヴルーズです。『土』系統の魔法を、これから一年、皆さんに講義します。魔法の四大系統はご存知ですね? ミスタ・グランドプレ」
「は、はい。ミセス・シュヴルーズ。『火』『水』『土』『風』の四つです!」
そうです。シュヴルーズはうなずいた。
「今は失われた系統魔法である『虚無』を合わせて、全部で五つの系統があることは、皆さんも知ってのとおりです。その五つの系統の中で『土』はもっとも重要なポジションを占めていると私は考えます。それは、私が『土』系統だから、というわけではありませんよ。私の単なる身びいきではありません。『土』系統の魔法は、万物の組成を司る、重要な魔法であるのです。この魔法がなければ、必要な金属を作り出すこともできないし、加工することもできません。大きな石を切り出して建物を建てることもできなければ、農作物の収穫も、今より手間取ることでしょう。このように、『土』系統の魔法は皆さんの生活と密接に関係しているのです」
(なるほど…)
ルイズが、魔法使いと言うだけで威張る理由がわかった。こちらの世界の『魔法』とは、サイトの世界でいう『科学技術』に相当するらしい。
「今から皆さんには『土』系統の魔法の基本である、『錬金』の魔法を覚えてもらいます。一年生の時にできるようになった人もいるでしょうが、基本は大事です。もう一度、おさらいすることにいたします」
シュヴルーズは、石ころに向かって、右手に持った小ぶりな杖を突きつける。そして、短い呪文をつぶやくと、石
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