ピンチの中で
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ん!」
俺はタゲを取られているユウとは逆方向に走り、近くに落ちていた石を拾い上げグレートパピヨンに投げつける。
だが、それでもヘイトを大きく上昇させたユウからこちらへとタゲを取ることは出来なかった。
「好都合だ…!カレン!ファイアの詠唱だ!」
「うん!弱点を突くんだね!」
俺は後ろからグレートパピヨンへと少しずつ攻撃を繰り出し、徐々にユウへのタゲが俺へと変わっていく。
「ユウ!連携で行くぞ!」
「僕とサクマなら行けるよ!」
俺はその返事を待ってました、と言わんばかりに走り出すとユウと一緒に連続攻撃を放っていく。
「「はああああっっ!!」」
俺とユウの休みの無い攻撃にグレートパピヨンは攻撃のモーションすら起こすことができない。
「サクマくん!準備出来たよ!」
カレンの声に反応して俺とユウはアイコンタクトを交わすと、左右に避ける。
俺とユウが避けた事により、グレートパピヨンの視界にはカレンの姿が目に入ったことだろう。
それも真っ赤な炎と共に。
「行けカレン!!」
カレンの詠唱によりカレンの周りを赤い魔法陣が浮かぶ。
「私の今の全力…! ファイアボール!!」
RPGでは定番の初級火炎弾系攻撃魔術。
しかし、こんなリアルな世界で見るととても初級火炎弾系攻撃魔術には見えない。対人でウィザードとか当たりたく無いなぁと、こんなタイミングですら思ってしまう程だった。
カレンが放ったファイアボールはグレートパピヨンへと直撃し、グレートパピヨンは炎に覆われてみるみるHPが削れていく。
「トドメ…!ファイア!!」
追撃のファイアを発動し、グレートパピヨンへのトドメへとなった。
「グギャァァァァァァァ……」
グレートパピヨンは断末魔をあげると、その場に倒れ込み青いポリゴンと化し爆散した。
【LAST ATTACK BONUS】
prayer カレン
アクセサリー 蝶の指輪
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