暁 〜小説投稿サイト〜
人理を守れ、エミヤさん!
掌の上だと気づいて士郎くん!
[5/7]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
…しぇ、シェロ! 助けよ! 余にはこの者の相手は無理だ! 怖い!」

「アルカディアの狩人! ほうwww ほうほうほうwww アタランテの矢はあたらんて……おぅふ名前ネタという最低なギャグに拙者を見る目が虫を見るようにwww それはそれとして実に、実に見事な獣耳! 自分、けものフレンズの紳士ゆえwww そういうのにも目がござらぬのですwww モフッて宜しいかwww?」
「近寄るな。汝は不愉快だ」
「『汝』! なんと古風な……野性的でありながら気品のある佇まい……これは萌える! どことなく孤高でありながら柔らかな物腰……さてはお主、子供好きでござるな? ドゥフwww 実は拙者も子供と遊ぶのは好きだったりするのでござるwww 萌え萌えキュンwww この胸に燻るこの気持ち……まさか恋? 自分、惚れてよろしいか?」
「……」

「なんと無垢で穢れなきお瞳……一見BBAであると敬遠する所を、この黒髭の眼は騙されない! 生後十年に満たぬと見た! 拙者の守備範囲ですぞプリンセス・アイリスフィール! 大事なのは外見ではなくその心……お主とならプラトニックな純愛を育めそうな気がしますぞ!」
「ご、ごめんなさい、その、あなたにもきっと素敵な方が見つかるわよ? たぶん……」
「ドゥフフwww 語尾に隠しきれぬ自信のなさが素直さを表してござるwww ときめきが抑えられないwww 結婚したいwww 拙者の生前にお主のような女性にお目にかかれなかったのが真剣に悔しい……」
「そ、そう……」

「そこの可憐な白百合の如き少女! 名前を聞かせるでござる! さもないと――今日は拙者、眠る時にキミの夢を見ちゃうゾ♪」
「マシュ・キリエライトですッッッ!」
「マシュちゃんかぁ。うん、端的に言って拙者と結婚を前提にお付き合――どぅわッ!?」

「そこまでにしておけよ黒髭……」

 頭痛が痛いという重複表現をしてしまう。俺はこめかみを揉みながら、黒髭目掛けて莫耶を投げつける。黒髭は態とらしく大袈裟に身を避けたが当てる気はなかった。
 投影を解除せず、腰に差してあった干将に引き寄せられて戻ってきた莫耶を掴み取り鞘に納め、白けた眼を黒髭に向ける。すると黒髭は極めて真剣な男の表情になる。真顔という奴だ。
 そうするとまさに大海賊といった風貌になる。火遊び好きな女なら簡単に釣れるだろう、危険さを孕んだ面構えだ。やおら重々しく口を開いたかと思えば、俺に対して確信と嫉妬を込めて見詰めてきた。

「……マスター氏」
「その『氏』とか言うのやめろ」
「お主、彼女達人類史の宝と、ただならぬ関係でござるな?」
「は?」
「いや隠さないでよろしいでござるよ。拙者には分かる。見たところ五段階評価中、騎士王のお二方、マシュ殿は五。ネロ陛下とアイリスフィール殿が四、アタランテ
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2025 肥前のポチ