第7話 第三次ティアマト会戦
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、こいつに構うのはもう疲れた。無視だ無視。
「全艦砲撃用意。命令が有り次第、敵に向け斉射三連」
「全艦砲撃用意」 ← ミュラー君です
このとき、暴風の如き破壊力で戦局をリードし続けていた第十一艦隊の動きが………止まった。
攻勢の終末に達し、拡大から収束へと向かう一瞬にその動きが凍結したのである。
そして、それが解けようとした刹那―――
「全艦、主砲斉射!」
ハプスブルク、ラインハルト両艦隊の全艦が第十一艦隊に向け主砲を斉射。
この一撃(二撃?)で第十一艦隊の旗艦エピメテウスが撃沈され、ホーランドは戦死した。
「第二射用意、撃てぇー!」
止めの一撃であった。
指揮官を失った同盟軍第十一艦隊はもはや烏合の衆に過ぎず、出来ることは一目散に撤退することだけである。
ラインハルト艦隊を除く帝国軍の艦隊は敗走する第十一艦隊を嵩に掛かって追い立てたが、これに備えていた同盟軍第五、第十、第十二艦隊がその前に立ちはだかり、巧妙に連携しながら数度に渡る帝国軍の突進を食い止め、追撃を断念させた。
結局、この第三次ティアマト会戦は帝国軍の勝利で終わり、ハプスブルク、ラインハルト両中将は共に勲功第一と評価され大将へ昇進。
ミュラー、シュタインメッツも准将に昇進した。
ただし、ノルデン少将はとある門閥貴族が「こいつ使えねー」といった内容の報告書を出したため昇進しなかった。
それどころか、職務怠慢による減俸1ヵ月の処分を受けた。
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