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銀河転生伝説
第7話 第三次ティアマト会戦
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れたわ………。

「お疲れのようですね」

「ミュラー、お前とシュタインメッツだけだよ俺の苦労が分かってくれるのは。というか、なんであんなのが少将なんだ?」

「小官にはなんとも………」

「敵もあんなのが艦隊司令官やってるしな。案外世の中ってのはそういうものなのかもしれん」

まあ、それを言えば俺自身もそのカテゴリに入るわけだが……そこはスルーだろw

…………

あ、また敵がこっちの方に来た。

「全艦、後退」

と、そこら辺をうろうろしていたノルデンがこっちへ走ってくる。

「閣下! 総司令部の指示も無しに、しかも敵と一撃も交えず後退するとはいかなるご了見か!」

こいつは……。
ていうか一撃ならさっき交えただろ!
寝てたのか?
職務怠慢で減給だな。

「何度も言わせるなバカが、今我々があの混戦の中に入ればよけい混乱するだけだろう。むしろ後退して味方にも後退する余地を作り、バカみたいに前へ出た敵をさらに前進させ、その行動性を限界まで引き延ばすことこそ我々がすべきことだろうに」

「しかし総司令部からの指示は――」

「何のために各艦隊に司令官がいると思ってんだ? 個々の局面では司令官の判断で行動する、そのための司令官だろうが」

「ですが――」

「そもそも、総司令部の作戦を墨守するだけなら艦隊参謀長なんて必要ないだろうが」

「っ………」

やれやれ、このバカほんと使えねぇ。
誰か他のに変えてくれ……。


* * *


16時40分から19時20分の間、戦況は同盟軍有利のうちに推移していた。
ホーランドはさらに艦隊を前進させ、先覚者的戦術(笑)によって帝国軍の間を荒れ狂っていた。

これに対し、帝国軍の惨状はむしろ醜態というべきであったと言えよう。
ミュッケンベルガー元帥は懸命に艦隊を立て直そうとしたが、麾下の提督たちの大半が浮足立って暴走していたため指揮系統が確立できず、そこを一方的に攻撃された。

しかしながら、第十一艦隊の行動は徐々に限界に近付きつつあった。


<アドルフ>

「そろそろ……か」

「はい、まもなくでしょう」

俺とミュラーが敵の行動限界点を見極めていると、またノルデンが話しかけてきた。

「司令官閣下、最早大勢は決したように思われます。損害を被らぬうちに退却なさるべきでしょう」

はぁ?
原作で分かってたが……やっぱこいつは真正のバカだ。
先ほどの俺の話を理解できなかったらしい。

「敵の攻勢はそろそろ限界だ。敵の行動が限界に達した瞬間に、敵の中枢に火力を集中させればそれで蹴りがつく。撤退など論外だ」

「それは机上のご思案、そのようなものに捕らわれず後退なさい」

あ〜……
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