第7話 第三次ティアマト会戦
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艦隊は、帝国軍に先んじてティアマト星域に到着し布陣を終えていたが、総司令官たるロボス元帥は依然後方にあった。
後続の2個艦隊の動員が国防委員会の承認を得られず、全陣容が整っていないためである。
だが、その日の内に帝国軍もティアマト星域に進出し、両軍の間で戦端が開かれた。
<アドルフ>
こちらは4個艦隊47400隻。
いつもの如く、原作に俺の艦隊が加わった形だ。
対する反乱軍も4個艦隊48200隻。
まあ、こちらが増えてるんだから敵さんも当然増やすよね〜。
って、しかもボロディンの第十二艦隊かよ!!
てっきりパストーレの第四艦隊かムーアの第六艦隊かと思ったが……。
この乖離がどんな影響を及ぼすか想像もできん。
ここは可能な限り戦力を温存しておくべきか。
・・・・・
原作通り、原作の第三次ティアマト会戦における二大馬鹿の一角であるホーランドが芸術的艦隊運動(笑)を始めた。
俺の艦隊はラインハルト艦隊のように後方待機は命じられてないため、巻き込まれる前に艦隊を下げる。
ホーランドの第十一艦隊が攻撃してきても、装甲の厚い戦艦を盾にしながらひたすら後退。
そんな俺の艦隊に興味を無くしたのか、第十一艦隊は別の艦隊の方へと行った。
俺とラインハルトの艦隊以外は完全に混乱状態だ。
「敵ながら見事な用兵ですな〜」
もう一人の二大馬鹿であるノルデン少将がこっちへやって来た。
来んな、ウザい!
「敵将の用兵は既成の戦術理論を超えております。一定の戦闘隊形をとらず、さながらアメーバのように自在に四方に動き回り、意表を突いて痛撃を加えてきます。なかなか非凡と言わざるをえません」
「ハァ? あのふざけた艦隊運動がか? 俺の見るところ敵将は無能としか言いようがないが」
「無能とおっしゃいますが、事実、我々の軍は敵に翻弄されています。彼らはそれでも帝国軍人として勇敢に戦い、その本分を尽くしています。翻って我が艦隊は味方の苦戦を傍観しておりますが、閣下のお考えは?」
「あの艦隊は他の艦隊との連携を完全に欠いている……というか意図的に無視している上、あんな艦隊運動がいつまでも続くわけないだろう。長距離走を最初から全力で飛ばしているようなものだ。補給線が伸びきるのは目に見えている。ならば、こちらは無用な交戦を避け敵が行動の限界に達した時点で反攻に移ればいい」
「ほお、それはいつのことです? 1年後ですか? それとも100年後ですかな?」
うざっ!
こいつマジうざい。
殺虫剤でもかけてやろうか?
ラインハルトがあれだけストレスを溜めてた理由が良く分かったわ。
「もういい、下がれ」
俺はノルデンを下がらせると、「ハァ〜」と溜息をつきながら椅子に座りこむ。
疲
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