第4話
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った地面から伸びる魔力刃はリョウくんが考えたの?」
「うん、魔法の勉強をしてたら、なんとなくイメージが浮かんでやってみたら意外と出来たんだ。」
「そっか、やっぱり才能あるんだね」
カレンはそう呟くと、リョウを静かに抱きしめる。
「まだ時間はあるけど、今のうちに言っておくね」
リョウはなんだろうと抱きしめられたまま首を傾げる。
「向こうに行っても無理だけはしないでね。リョウくんはリョウくんのペースで頑張ればいいから。この一年みたいなことを続けてたらいつか体壊しちゃうからね。それと、最初反対してたお父さんの気持ちも、時間かかってもいいからわかってあげてね」
カレンのその優しい声にリョウは
「うん、約束する。」
そう答えると、静かに母親に抱きつくのであった。
それから一ヶ月後、アルおじさんが迎えに来る日を迎えた。
昨日のうちに仲良くなった親友とは別れを済ませ、メールアドレスも交換した。
なのはちゃんとも昨日のうちにお別れをしている。
もう、それは大変でしたとも、大泣きされて宥めるのに2時間、説得するのにも2時間かかったのですから・・・
なのはちゃんとは必ず帰ってくるとの約束をし、なのはちゃんのお父さんの士郎さんとお兄さんの恭也さんには帰ってきたら覚悟しろという視線をいただきました。
そして荷物もまとめ終わり、後は出発するのみとなりました。
「忘れ物はないか、リョウ?」
アルおじさんがそう聞いてくる。
「うん。大丈夫です。」
僕がそう答えると、リュートが僕の袖を握ってくる。
「お兄ちゃん、ホントに行くの?」
涙を浮かべながら言うその姿に決意が揺さぶられました。
「リュート、なのはちゃんや友達とも仲良くな。」
「うん」
「友達いっぱい作れよ」
「うん」
そう答えたリュートの頭をクシャクシャと撫でると、ようやく掴んでいた袖を離してくれた。
「お母さん、行ってきます。」
「はい、いってらっしゃい。時間があったら電話するのよ」
「うん」
お母さんに挨拶し、お父さんの所へ行く。
「お父さん、行ってきます。」
その言葉に、お父さんは黙って僕を抱きしめてくれました。
「リョウ、これだけは約束してくれ。」
「何?」
「自分の命とそれと同じくらい大切なものを一つ見つけて、その二つを必ず守り切ること・・・だ」
自分の命とそれと同じくらい大切なもの
「今はわからなくてもいい。きっといつかわかるから・・・約束できるか?」
「もちろん」
僕がそう答えると、お父さんは苦笑しながら僕の頭を撫で、ポケットから何かを取り出し僕の首に付けてくれ
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