第4話
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リュウジは管理局の執務官のほとんどが利用している黒を基調としたバリアジャケット、対するリョウは、武装隊が装備しているチェストガードとショルダーアーマーがついたものだが、それは自らの体のサイズに合うよう調整されている。
次の瞬間、リョウは魔力弾による先制攻撃を仕掛けた。
リュウジは焦る様子もなく、正面から迫る魔力弾をサイドステップで回避するも既にそこには別の魔力弾が迫っていた。
「ちっ」
リュウジは舌打ちをすると空へと舞い上がるがそこにはダガー型の魔力スフィアが6つ設置されていた。
「いつの間に!?」
「スティンガーダンス」
リョウのその言葉とともに6つのダガーがそれぞれ不規則にだが舞を舞っているかのように動きリュウジに襲いかかる。
だがリュウジは歴戦の戦士である。ダガーそれぞれの動きを見極めると、的確に魔力弾で撃墜していく。
6つ目のダガーを破壊した瞬間、リュウジは背後を振り返ると同時に自らのデバイスを構えて上から下へと振り下ろす。
ガキンっと金属同士がぶつかる音が聞こえ同時に腕に振動が走る。
そこには背後からデバイスで近接攻撃を仕掛けたリョウがリュウジの振り下ろしたデバイスを受け止め鍔迫り合いの状態になっていた。
「大したものだ。最初の奇襲はスティンガーレイ、そして事前にセットしておいたスティンガーブレイドのオリジナルバリエーション・・・そこに背後からのブレイクインパルス。いい戦術だねリョウ」
リュウジは少し顔を綻ばせるが、対するリョウは内心かなり焦っていた。
リョウはリュウジには敵わないと自覚している。一年そこらハードな訓練をしたとしても、場数を踏んだ父親には勝てるわけがない。ブランクこそあれ経験値は圧倒的に上だと分かってしまったのだ。訓練を初めて半年経過した頃に・・・
だからこその開始直後の奇襲作戦で優位を取るつもりであったのだ。
「だけど、いい戦略だからこそ、読みやすい!」
その言葉と同時にリュウジが自らの周りに20を超える魔力スフィアを出現させる。
「っ!」
リョウはすぐさま力任せに鍔迫り合いを解くと、一気に後退する。
その交代と同時に20の魔力スフィアがリュウジを中心に回転を始めるとスフィアから次々と魔力弾が発射される。
「シュートバレット、ガトリングシフト」
その言葉通り、ガトリングガンのような凄まじい魔力弾の連射にリョウは飛行しながら回避し攻撃に転じようとするも、リュウジを中心に動いている魔力スフィアは彼が動けば自然とその方向を変えるため攻撃に転じることができない。
「攻撃に出れない・・・だったら」
リョウは空中から林の中へと降下すると、リュウジの視界から姿を消した。
リョウはアルティスから事前に今の魔
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