第4話
[1/6]
[8]前話 前書き [1]次 最後
あの日からの一年は瞬く間に過ぎようとしていた。
僕は必死に勉強と体力作り、魔法の基礎や戦術を勉強した。
一人では限界があるのは分かっている。だから、使える方法は全て使った。
おじさんに魔法関連の教材と練習用のデバイスを送ってもらい、練習方法のアドバイスやトレーニングメニューも組んでもらったのだが、その内容がかなりハードだった。
起床は朝の5時半、そこから1時間ランニングとストレッチを行い魔法行使のための精神統一を30分。その後朝食を摂り、ランニングを兼ねて走って登校。登校の後、空き時間を利用して一般常識や学校の勉強を行うが内容は今学んでいるものではなく3学年上のものだ。さらに、授業中はマルチタスクを使用し魔法の戦術身体の動かし方を脳に刻み込む。マルチタスクを習得していなかったときはよくボケっとするなと先生に怒られたのはいい思い出だ。
授業が終わればまたトレーニングだ。筋肉トレーニングはやりすぎるとカラダに余計な筋肉が付くとのことで、必要最低限に留め、体感トレーニングを中心に行う。
体が疲れたところで、次は疲れきるまで魔力の操作を行う。リンカーコアが枯渇すればするほど、若いうちは魔力量が増えていくとはアルおじさん談。
帰宅後は夕食をとって部屋で勉強をし、19時から20時までは休憩、そしてまた魔力行使を1時間行い、入浴、その後ストレッチと勉強。就寝は日付が変わってからという生活をしていた。
うん、振り返ってみたけど小学生のすることじゃないよね、これ。でも、週に1回は休息日を作れとのことだったので休む日には友達やリュートになのはちゃんと遊んだりして過ごしていた。特に仲良くなった男の友達もいるんだけど、それはまた今度話すとして、明日は遂にお父さんと戦う日になった。
正直、今のレベルでお父さんに勝てるとは思っていない。
だけど、自分自身の将来のために全力で挑まないと・・・
そう思い、その日は早めに就寝した。
翌日の早朝、村埜一家はそろって街外れにある雑木林の中にいた。
「それじゃあ、結界を張るわね」
カレンがそう言うと、彼女の足元に円と四角形を2つそして幾何学模様が入った薄青色の魔法陣が展開されると同時に、その周囲一体の風景が灰色に染まっていく。
「強めに結界を張っているけどあんまり強力な魔法は耐えられないから気をつけてね」
カレンはそう告げるとまだ眠そうな目を擦っているリュートの手を引いて離れていく。
その場にはリュウジとリョウの二人だけとなった。
「リョウには悪いが手は抜いてやれないからな。どちらかが参ったといった時点か戦闘不能になった時点で終了だ。」
リュウジの言葉にリョウは首を縦に降って答える。
その返答と同時に両者がバリアジャケットを装備する。
[8]前話 前書き [1]次 最後
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ