第二章
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「ほんまに戦闘やったらな」
「専門外でもな」
「それでもやね」
「戦闘になっても」
「頑張ってな」
「術も使って」
「あーしの大工道具もな」
それも使ってとだ、麻里佳も笑顔で応えて話した。
「それで勝とうな」
「そやね」
こうした話をしつつだった、二人で街の中を散策して神託を探したがこの時は神託は見付からず夜になってだ。
二人は一旦自分達が宿泊している宿屋に帰った、そこでまずは夕食の箱根の料理を楽しんでそれからだった。
二人で今度は居酒屋に出て一服しようとしたが。
二人の目の前に胸が異様に大きな浴衣姿のダークエルフの美女がその胸だけでなく太腿まで曝け出して仰向けに寝そべっていた、乳首も太腿の付け根も見えそうになっている。
そのダークエルフを見てだ、亜紀はまずは目をクールなものにさせてそのうえで麻里佳に対して言った。
「放っておけへんな」
「ああ、絶対にな」
麻里佳もこう答えた。
「これは」
「ほな助けよか」
「さもないとな」
それこそとだ、麻里佳は述べた。
「大変なことになるで」
「あんな恰好で外に寝たままやと」
「すぐにや、実際男が色々見てるわ」
様々な、特に人間やエルフやダークエルフの者達は見ていた。種族的に外見の近い者達がそうしていた。
「どっかに連れて行かれるで」
「それで連れて行かれた後はな」
「言うまでもないわ」
それからはとううのだ。
「ほんまに」
「そやな、そやったら」
それならと話してだった。
二人でダークエルフのところに言って彼女をそれぞれ肩に左右から担いでだった。
とりあえず自分達の宿の部屋に連れて行った、そして亜紀が覚醒の術を使って彼女を起こして尋ねた。
「自分どないしたん?」
「あんた達関西の人達ね」
「そやで」
こうダークエルフに答えた。
「言葉でわかるやろ」
「そうね、何か星の人達に似てるけれど」
「それは他人の空似や」
「そやで」
亜紀だけでなく麻里佳もこう答えたが内心ギクリとなっていた。
だがそうした内心を隠してだ、二人はダークエルフに問うた。
「それで何でまた道で寝ててん」
「大坂のおっさんの真似か」
「最近大坂でもそれはないで」
「おっさん寝てへんで」
このことは二人が起きている世界でもこの世界でも同じだ。
「酔い潰れてたみたいやけど」
「自棄酒かいな」
「いや、さっき居酒屋で飲んでたら」
それでとだ、ダークエルフは二人に話した。
「お店を出たら急に酔いが回ってね」
「それでなん」
「気付いたらここにいるのよ」
「つまり酔い潰れてたんかいな」
「急にね、三升空けたら」
「そら飲み過ぎや」
女の話を聞いてだ、亜紀は急に冷めた目になって答えた。
「三升って何や」
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