猫娘と回想、I・アイランド編
NO.100 回想《5》 集まる者たち、その2
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、雄英体育祭で優勝したから招待されたってのに、なんで準優勝のてめぇがここにいるんだよ!」
「えっと、企業秘密でもいいかな……?」
「ふざけてんのか!?」
「やめたまえ爆豪くん! 緑谷くんが怯えているだろう!? 婦女子に対して失礼だろ!」
「うるせぇよ! こんなところでも委員長ヅラしてんじゃねーよ!」
「委員長はどこでも委員長だ!」
と、飯田と言い争っている爆豪。
そして間で仲裁をしている出久という三竦み状態。
そんな三人を見ながらメリッサは女子達に「なんであの子、怒ってるの?」と聞くと、
「まぁ、爆豪は緑谷に対してはツンデレなんだよ。前はそんな雰囲気じゃなかったんだけどねー」
「そうですわね。緑谷さん関係で色々ありましたから……」
と、耳郎と八百万にすでに察せられてしまっている爆豪、いと哀れ。
そして一人お茶子はというと、
「フフフ……爆豪くん、また私からデクちゃんを取ろうとするなんて……成層圏の果てへの旅がご希望かな? かな?」
と、先ほどまでの麗らかな顔とは似ても似つかない表情をしていた。
……最近、この子の黒化が激しいなぁ……と、端の方で思っていたが決して口には出さない上鳴と峰田。被害を多く被っているが故に学習している証である。
そんな事はいいとして、ヒートアップしていく爆豪達。
切島も会話に参加してきて、
「俺は爆豪のお付きで来たんだけど、なに? お前らもやるの?」
「デクが俺のタイムを越えられるわけがねぇ!」
「うん、そうだね」
と、もう条件反射で答えていた出久であったが、そこに勝気な顔をしたお茶子が立ちはだかって、
「いんや! デクちゃんなら爆豪くんを越えられるタイムを出せると思うわ! だって、デクちゃんは雄英高校入試試験一位通過で主席だもんね!」
「んだと、まるがお!? そんな過去の記録なんざ知らねぇよ!」
「あわわわ! 二人ともやめようよ!」
と、話題はさらにヒートアップしていく。
「デクちゃんて雄英高校主席なの!? すごい!」
「ええ。大人しそうに見えてかなりできますわよ、緑谷さんは」
「そうだね。戦闘能力に関しては爆豪に雄英体育祭で負けて結果が出ちゃったけど、総合で見ればかなりすごいし……」
と、すでにメリッサに対する解説役と化している八百万に耳郎であった。
「んなら、いっちょ恥でもかいてこいや!!」
「えぇー……」
と、爆豪の言葉で出久のヴィラン・アタック参加が強制的に決まってしまった。
『さーて、なにやら知り合いのもめ事でしょうか? そばかすと猫耳に尻尾がチャームな女の子の挑戦が始まります! いったいどんなタイムを叩き出すのでしょうか!?』
MCの言葉で少し緊張する出久であったが、
「(うう……でも、や
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