第六十四話 王の帰還
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開くとそこには8年前と変わらない姿のアベルがいた。
私達に気づいたアベルは8年前と変わらない優しい笑みを浮かべた。
「久しぶりミレイ。それに……」
「あの、僕お父さんの息子のレックスです!」
「私、お父さんの娘のタバサです!」
2人は勢いよく駆け出し、アベルに近寄る。
「僕達ずっとお父さんに会いたかった!」
「お父さんを助けるためにいっぱい魔法を覚えたりしたの!」
「僕、お父さんが残していった天空の剣装備できたんだ!」
「私達、ストロスの杖を探しに色んなところ旅したの!」
堰を切ったように、今までの空白を塗りつぶすように、自分たちの事をものすごい勢いで2人は語り始める。話し始めているうちに感極まってきたのか2人の目から涙が溢れ出してきた。
「2人が僕を助けてくれたんだね。ありがとうレックス、タバサ」
アベルは手を伸ばし我が子の頭を優しく撫でる。とうとう2人は何も言えなくなり、父親に抱きついたままただ涙を流していた。
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