暁 〜小説投稿サイト〜
ロックマンX〜Vermilion Warrior〜
第39話:Giga Crash
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ことするような人だった?』

「っ!!」

ルインに言われて思い出した。

ゼロとの思い出…イレギュラーハンターに配属されたばかりで右も左も分からなかった自分に声をかけてくれた。

他にもイレギュラー相手に非情になれずに何度も危機に陥ると呆れながらも助けてくれた。

先の戦いの時だって…自分を庇って…。

『思い出した?』

「ああ…思い出したよ…俺は…俺は…っ!!何を疑ってたんだ…!!ゼロは何度も俺を信じて助けてくれたのに…今度は…俺がゼロを信じてやらないといけなかったのに…!!」

『良かった…エックスが思い出してくれて…私達は何時だってエックスと一緒に戦っているからね』

その言葉を最後にルインの輪郭がボヤけていく。

しかしもう大丈夫だろう。

「…ああ…そうだ。2人は何時だって俺と一緒に戦ってくれる…ありがとう…」

光が晴れた時にはエックスは完全に吹っ切れて新しいボディパーツの能力を再確認していた。

「これが、ボディパーツの新能力…ギガクラッシュか…ダメージをエネルギーに変換する機構を取り付けたことで防御力は前のアーマーより下がっているようだけど…」

しかし、これによって起死回生の一発逆転が出来るようになったようだ。

これは切り札として使えそうだ。

「さて、この艦の指揮者は何処だ?」

『知りたいか?』

「その声は…クラブロスと同じく行方を眩ませていたホイール・アリゲイツだな?」

『正解だ。今じゃこの艦の総指揮者になったんだよ。俺の好きな破壊も思う存分出来るようになったからシグマ様々だぜ』

「………」

元イレギュラーハンターでありながら、イレギュラー同然の思考を隠そうともしないアリゲイツにエックスの表情は険しくなる。

『俺の所への最短ルートを教えてやる。正義の味方のお前は当然来るよな?』

突如甲板の一部が開いたので、どうやらここが最短ルートへの入り口のようだ。

罠の可能性もなくはないが、エックスに逃げると言う選択肢はない。

「行ってやるさ」

入り口に飛び込んでオイルに満ちた部屋に着地する。

「オイル…?…水の代わりか?確かに奴は水中戦も出来るようになっているが………アリゲイツ…何処にいる!?」

部屋に満ちているオイルに疑問符を浮かべながらもエックスは周囲を見渡す。

「威勢がいいなエックス。だが、俺は気付いてるぜ?お前が…お得意のバスターを使ってないことをな!!」

「なっ!?(しまった!このオイルは接近に気付かせないためか!!)」

オイルの中から飛び出してきたアリゲイツはエックスのボディに噛み付いた。

「バスターが壊れてるのに飛び込んでくるとは馬鹿な奴だ。丸腰同然じゃねえか…自殺願望で
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