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英雄伝説〜灰の軌跡〜 閃V篇
第83話
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ーを放ち、襲い掛かる光の矢をメサイアが暗黒の魔力を纏った魔剣で一閃した。
「ハァァァァァァ…………スマ―――シュッ!!」

「く…………っ!?」
そしてエンネアが着地する瞬間を狙っていたユウナが突撃技(ブレイブスマッシュ)を命中させてエンネアにダメージを与え
「――――。ハァァァァァァ…………切り裂け!!」

「!!」
そこに短い詠唱を終わらせたクルトがクラフト――――テンペストエッジで追撃してきたが、エンネアは後ろに跳躍して回避した。
「まだだ―――かまいたち!!」

「アークス駆動――――ソウルブラー!!」

「あぐっ!?く………っ…………まさかヴァンダールの剣士が魔術を扱うなんて、まんまと虚を突かれてしまったわね…………!」
続けて発動したクルトの魔術によるかまいたちとメサイアの下級アーツによる時属性の刃によるダメージを受けたエンネアは厳しい表情でクルトを睨んだ。
「魔術はエマさんや異世界の人達の専売特許じゃないってね!――――唸れ、大地よ!地響き!!」
するとその時ユウナが発動した魔術によってエンネアの足元を中心に地響きが起こり、エンネアの足元から次々と大地の隆起が襲い掛かった!
「その程度…………っ!お返しよ――――!?くっ…………さっきの魔術はこのために…………!――――させないわよ!」
足元からの奇襲に気づいたエンネアはその場で高く跳躍する事で回避すると共に反撃代わりに石化の効果を纏わせた魔の矢―――メデューアローをユウナ達に放とうとしたが、片手に暗黒の電撃を集束しているメサイアとARCUSUを駆動させているクルトに気づくと、ユウナの魔術は自身が逃げ場のない上空へと回避させ、地上にいるクルトやメサイアに空中に上がった自分を魔術やアーツで狙い撃ちさせる戦略であることに気づくとクラフトを中断してメサイアとクルト目がけて矢を連続で放った。
「アークス駆動――――アダマスシールド!!」

「闇の雷に呑まれなさい――――ヴォア・ラクテ!!」

「キャアアアアアアアッ!?」
エンネアが放った矢はクルトが発動したアーツによる物理攻撃を全て防ぐ結界によって阻まれ、メサイアは片手に集束した暗黒の雷エネルギーをエンネア目がけて放ち、逃げ場のない空中で暗黒の雷エネルギーをその身に受けたエンネアはダメージを受けると共に悲鳴を上げた。
「ユウナ、一気に決めるぞ!」

「うん、クルト君!」
メサイアの魔術を受けて地面へと落下していくエンネアを見て好機と判断したクルトはユウナに呼びかけ、呼びかけられたユウナは頷いてクルトと同時にエンネアに向かっていった。
「これがっ!」

「あたしたちの!」

「修業の!」

「成果よ!」

「「ファイナリティ・ゼスト!!」」
クルトとユウナ
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