第83話
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剣を見て驚いている二人にデュバリィは警告し
「”嵐の剣神の妹”がお前がそこまで言い切る程の使い手とは…………わかった。ここは潔く退くとしよう。」
「有角の若獅子たちに”そこの地精の代理者”も―――せめて今夜くらいは安らかに眠るといいでしょう。」
デュバリィの警告を聞いて撤退する事をアイネスと共に決めたエンネアはある方向に視線を向けて意味ありげな言葉を口にした後デュバリィ達と神機と共に魔導具による転移で撤退した。
「ふう………何とか退いてくれたか。」
「彼女達はセリカさんに似ているアイドスさんが現れた途端退く事を決めたみたいだけど…………セリカさんは彼女達に一体何をしたのかしら?」
「え、えっと、それは…………」
「フフ、それについてはゆっくり話す機会があれば説明してあげるわ。―――それよりもリィン。」
デュバリィ達が撤退するとガイウスは安堵の溜息を吐き、ゲルドの疑問を聞いたセレーネが答えを濁している中苦笑しながら答えたアイドスは表情を引き締めてリィンに視線を向け
「ああ…………出てきてもらおうか―――”蒼”のジークフリード…………!」
「あ…………」
「…………地精の代理者…………」
アイドスに視線を向けられたリィンは頷いた後エンネアが視線を向けた方向を睨んで声を上げ、リィンの言葉を聞いたアルティナは呆け、クルトは重々しい口調で呟いた。
「やれやれ。」
するとリィンが視線を向けた方向にいつの間にかジークフリードが現れ
「…………へ…………」
「…………まさか…………」
ジークフリードを見たミリアムは呆け、ガイウスは信じられない表情をした。
「クク、どうやら鉄機隊には最初から気づかれていたようだ。まだまだ甘いな―――俺も、そしてお前達も。」
「ああ…………否定はしない。―――どうやら”結社”と対立しているのは確かなようだな。この島と、峡谷地帯の争いでそれぞれ何を狙っているんだ…………?何よりも――――どうしてそんな仮面をつけている!?」
「答える義理はない――――付き合う必要も。」
リィンの問いかけに対して静かな口調で呟いたジークフリードは魔導具による転移で消えようとし
「ま、待て――――!」
「新旧Z組…………それなりだが実力不足は否めない。轟くは死兵の群れ、そして至高にして伝説の存在の弟子達。――――今回ばかりは指を咥えて眺めていることだな。」
リィン達に警告をした後転移で消えた。
「……………………」
「……………………」
「…………夢じゃない、よね?」
「…………はい…………」
ジークフリードが去った後リィンは目を伏せて考え込み、ガイウスはジークフリードが去った場所を見つめ、呆けた様子で呟いたミ
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