第83話
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!」
「ゴメンゴメン!手こずちゃった…………!」
「ふふ、なんて力…………」
「鉄血の”白兎”…………少しばかり侮ったか。」
「そしてノルド出身の旧Z組、ガイウス・ウォーゼル…………し、しかしその雰囲気は―――」
ガイウスから何かを感じ取っていたデュバリィは困惑の表情でガイウスを見つめた。
「その若さにしてその佇まい、その風格―――ガイウスさん…………貴方、リィン様とは別の意味で”只人”ではなくなったのですわね?」
「フフ、とはいってもリィンもそうだが覇王と聖女の娘たるメサイアと比べれば二人の足元にも及ぶまい。だが―――オレの全力をもって、彼女達の”切り札”に対抗することはできるつもりだ。」
ガイウスの強さを感じ取っていたメサイアの評価に苦笑したガイウスは表情を引き締めてデュバリィ達を睨んだ。
「ほう…………?」
「フフ、随分と大きく出たわね。」
ガイウスの発言にアイネスは興味ありげな表情を浮かべ、エンネアは不敵な笑みを浮かべた。
「お兄様、念の為にアイドス様も。」
「ああ。―――アイドス!」
セレーネに視線を向けられたリィンは頷いた後アイドスを召喚し
「むっ!?その者は…………!」
「2年前クロスベルの湿地帯で私達どころかマスターすらも圧倒した”嵐の剣神”セリカ・シルフィル…………!?何故、貴方が灰色の騎士の使い魔に…………!?」
「――――いえ、”彼女”はその”嵐の剣神”の妹ですわ!」
アイドスの容姿を見て何かに気づいたアイネスとエンネアは驚き、デュバリィは驚いている二人に指摘した。
「”嵐の剣神の妹”ですって…………!?…………言われてみれば確かによく見れば”女性”ね。まあ、”嵐の剣神”自身元々女性に見間違うような容姿の男性だったけど。」
「だが、それにしても”あまりにも嵐の剣神と似すぎている”。まさか双子か…………?」
「フフ、厳密には違うけどセリカとは”兄妹”の関係ではあるわね。」
デュバリィの指摘を聞いて驚きの声を上げたエンネアはアイドスを見つめてアイドスの女性らしい身体つきを見てアイドスが女性である事に気づき、アイネスの疑問に苦笑しながら答えたアイドスは異空間から真実の神剣を取り出して構えた。
「なっ!?その”剣”は一体…………!?」
「マスターの”槍”と同格―――いや、まさか”それ以上”の代物か…………!?」
「――――退きますわよ!霊力の充填も完了しましたし、”舞台”も一通り整いました!口惜しいですが”嵐の剣神とほぼ同等の使い手と思われる彼女”には”私達では絶対に勝てませんわ!”――このフォートガードに来た私達の”目的”も果さずに、ここで倒れるわけにはいきませんわ!」
アイドスの神
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