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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epica34魔女の誇りに懸けて〜Fabia Kroserg〜
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り投げられる。無重力ということもあってあっさりと数m以上飛ばされた。直後にコウモリはミウラさんやイクス達をパクッと飲み込んで、もぐもぐと咀嚼していた。
「ミウラさん、イクス、アインハルトさん、ジークさん!」
そしてペッと何かを吐き出したんだけど、それは「服・・・!?」で、しかもイクス達の着ていたもの。
「オリヴィエの末裔は・・・逃がした?」
小さくなったコウモリの側に歩み寄るのは、トンガリ帽子に箒にマントっていう物語でよく見る「魔女・・・」の格好をした女の子。側には球体の頭と三角錐の体、細い手足の人形や、さらなる槍持ちを侍らせてる。この子が「ファビア・クロゼルグ・・・さん?」だろうけど、返答は無い。
「・・・いいよ。1人じゃ何も出来ないと思うし」
コウモリの口から吐き出されたのは4つの小瓶。中身は小瓶サイズに合わせて体が小さくなってる「イクス、アインハルトさん、ジークさん、ミウラさん!」の4人。さっき吐き出された服はやっぱり皆さんのものだったようで素っ裸状態で、4人とも気を失ってるのか小瓶の底に横たわってる。でもすぐにジークさんだけがむくりと上半身を起こして、防護服へと変身。さらに鉄腕を発動。
――
殲撃
(
ガイスト・ナーゲル
)
――
放たれる破壊の一撃は小瓶を壊して、ジークさんの体が元の体に戻り始める。そんな中、槍持ち達がジークさんに向かって、球体形の本体に導火線っていう古典的な爆弾を放り投げようとした。
「させない!」
――ジェットステップ――
書棚を足場として利用して、ジークさんの元へと一足飛び。そして「せいや!」槍持ち達を蹴っ飛ばす。体が元の大きさへと戻りつつあるジークさんも、殴ったり蹴ったり放り投げたりで対処。
「おおきに、ヴィヴィちゃん!」
「はい!」
ジークさんはさらに「ゲヴェイア・クーゲル!」魔力弾で槍持ち達を迎撃するんだけど、次々と槍持ち達が現れ続けて、爆弾を放り投げてくる。
「
失せよ光明
(
ブラックカーテン
)
」
「「っ!?」」
視界が暗転する。そのあまりに突然な視界潰しにすぐに対処できないわたしは、まずい、と焦った。でも「ジークさん!?」がわたしをぎゅっと抱きしめたのが暗闇の中でも判った。
「いろんな人たちから、ヴィヴィちゃんのことを任されたからな〜」
顔は見えなくてもジークさんは笑顔を浮かべてるような気がした。直後に派手な爆発音と衝撃、爆風がわたし達を襲った。ジークさんが庇ってくれたおかげで、それだけで済んだんだと思う。わたしの背中に回されてた腕が離れて「フッ・・・!」ジークさんの息遣いが聞こえた。
「視界が・・・!」
元に戻って、爆発による黒煙もジークさんが払ってくれていて、「派手な割にあんまりダメージあらへんな」
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