暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epica34魔女の誇りに懸けて〜Fabia Kroserg〜
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目で当たるなんて思てなかったし。ほら、行こう!」
「で、ですよね! そんな都合のいい事なんてないですよね!」
というわけで、次の候補地へ向かうべく廊下に出るんだけど、「あれ?」ってなった。ドアが床や天井からにょきっと生えてたり、備え付けられたりしてた。ミウラさんが「変わった書庫ですね?」って言うけど、明らかに異変が起きてる。
「ヴィヴィオ。これは異常事態です」
「うん。皆さん、ドアには注意してくださ・・・」
「え?」
ミウラさんが足元にあったドアノブに手を掛け、今まさに開けようとしていた。わたし達の視線にハッとしたミウラさんはドアノブから手を離して「す、すみません! つい!」って何度も謝ってくれた。その必死さにこっちが申し訳なくなっちゃう。ミウラさんがドアから離れようとしたとき、ドアノブが回っちゃった後なのかゆっくりとドアが開き始めた。その隙間から見えるのは、闇夜に光る動物の目のようなもの。
「「ミウラさん、離れて!」」
「っ!」
わたしはミウラさんの手を取って引っ張り込み、アインハルトさんとジークさんがわたし達を庇うように前に立ってくれた。開いたドアからは、三叉槍を携えて、背中にコウモリの羽を生やした、小さなぬいぐるみのような物がわらわらと出てきた。
「なんやコレ・・・!?」
ゲーッゲッゲーって鳴き声?のようなものを発しながら、槍持ち軍団が雪崩のようにわたし達に殺到して来た。揉みくちゃにされる中、「はああああああ!」ジークさんが槍持ち軍団を吹っ飛ばした。
「ミウラ・リナルディ、ジークリンデ・エレミア、アインハルト・ストラトス、そしてヴィヴィオ・タナマチ」
今日この無限書庫に集まったみんなの声と一致しない第三者の声に名前を呼ばれた(わたしの苗字だけ間違えられたけど)。その声は女の子のもので、たぶんこの声の主が、事前に聞いてたファビア・クロゼルグさん?だと思う。
『真名認識』
さらにもう1つ。それは機械音声のようなもので、たぶんデバイスだ。警戒するわたし達の前に、丸い体に三角耳、羽、先端が矢尻のようなものになってる尻尾を生やした、コウモリ人形が現れた。
『水晶体認識』
さらにそう発せられた直後、槍持ち達が一斉にわたし達を囲うように押し寄せてきた。イクス達とおしくらまんじゅう(なのはママの故郷の遊びだ)状態に。
――
吸収
(
イタダキマス
)
――
そんなところに、小さかったコウモリっ子が一瞬にして巨大化して、大きな口を開けた。槍持ち達が壁となってる所為で回避できない。
「っ!? ヴィヴィオさんだけでも・・・! せぇーい!」
「きゃあ!?」
ミウラさんがわたしの手を掴むと、わたしはグイッと皆さんの頭上に引っ張り上げられた。そしてブンッと放
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