リリーの秘密
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トが近くに来るが……。
「お前艦長のくせに、なんもやらねえのかよ。それは艦長としてどうなんだよ。お前は金だけが欲しくて働いてんのか?ただのクズだろ」
「」チーン
「あれ?こんなメンタル弱いんですか?」
「うん」
即答レベルだったのでもう木の棒レベルなのだと把握してしまったリリーである。
「あ、メタナイトさん。いつの間に」
「今来たばかりだ。それより、具合は大丈夫か?」
「はい、ありがとうございます。おかげで楽になりました。」
「そうか」
メタナイトはさっき何が起きたのか気になり、メタナイツとバル艦長に「少し2人きりで話したいことがあるがいいか?」と言い一同は「どうぞ」という感じだった。大事な話をする為に外の方に出た。
*
「リリー、聞きたいことがある」
「さっき倒れたことですよね……?」
「それもそうだが、そなたが毒舌である理由を教えてくれ。」
「………………」
言いたくないという気持ちは何となく伝わる。でも、少しでも支えてやりたい。そんな気持ちなのか「お願いだ。教えてくれ」と頼む。
「……せに」
「リリー?」
「分かんないくせに!誰も私の気持ちなんて分かってくれない!私がどんなに辛いのか分かるわけがない!ほっといてよ!」
リリーが苦しい気持ちで目がうるうるとしていて、涙が零れ落ちそうだった。そんな涙を目にしたメタナイトは軽く頭を摩った。
「……!メタナイトさん…?」
「私はそなただから、分からない。だが、そなたのことをもっと知りたい……支えてやりたいんだ」
「っ!うっ!うぅ……!」
メタナイトが手を差し伸べたことに涙が溢れ、そして一気に零れ落ち、声を漏らして泣き始める。
「うわああああぁぁぁんっ!!!!」
「何があったんだ」
泣いてるリリーの頭を摩りながら問いかける。
「私、昔……殺されそうになって助けてくれた魔導師がいて、私もあんな風になりたかったの!でも!私の家族は貴族みたいなものだったの!『あなたは姫になるのそんなことはやめなさい』って反抗してきたの!嫌だったの!だから私も反抗したよ!でも……分かってくれなかったの!」
「……そうだったんだな」
「それに……それに…………!」
今まで以上に涙が零れ落ちていた。それが、衝撃的すぎる言葉だった。
「私が……私が!お父さんとお母さんを殺しちゃったの……!」
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