リリーの秘密
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「そうだ、聞きたいことがまだあるのだ」
「どうしたんですか……?」
「魔導師の道は自力でやるとして、願いは平和になること、それでいいのか?」
2つの願いのうちの1つは自力で成し遂げることを決意したリリーだが、その残った願いを使って使えなくなるのでいいのか、それともまた新たに使おうかと悩み始める。
「どうしよう……」
「いや、直ぐに決めなくてもいいだろう。ゆっくりと考えろ」
「はい……」
願いを叶えたいのだが、少し困ったことがあった。平和になってほしい気持ちはあるのだが、何かの記憶が邪魔をしていた。
「うっ……」
父、母に反抗をするリリー、反抗をしてくるが無理やり何かをしようとする母、苦しい思いをするリリー、そして、父母が死んで行ったという記憶が頭に流れていた。
「リリー大丈夫か?」
メタナイトが声をかけるが声は届いていない。そして、意識を失った。
「リリーっ!」
*
疲れたのような顔をしていたリリーを寝かせておいて数時間、彼女は目を覚ました。
「……ここは?」
「目覚めたみたいだねよかった」
目の前にはワドルディがいた。でも、城にいたワドルディとは違く、水兵帽をかぶっていた。
「か、可愛い!な、名前は!?」
「ボ、ボクは……水兵ワドルディ」
「水兵ワドちゃん可愛いよ!私はリリー!よろしくね!!」
水兵ワドをぐわんぐわんと揺らすリリー。水兵ワドは「あ〜あぁ〜あぁぁぁ〜」と揺らされて目が回ったような顔をしていた。
「あっ!ごめんね!」
「あ、起きたダスか」
「大丈夫ですか?」
「無理はしないでおけよ?」
「いや、もう大丈夫そうじゃね?」
リリーが大声を挙げたからなのか、起きたのだと思い、駆けつけてきた4人。ダスが口癖のメイスナイト。心配症のアックスナイト。ちょっと勇ましいジャベリンナイト。そして、なんか一瞬ギャルっぽく見えたトライデント。以下の4人はメタナイトの部下のメタナイツである。
「あ、メタナイツの皆さんでしたか…なんかすみません……」
「大丈夫ダスよ〜。メタナイト様凄く心配されてましたからね」
リリーはゆっくりと立ち上がる。すると、ワシなのかタカなのか微妙な鳥の顔をした艦長が現れた。
「どうやら起きたようだな?ワッハッハ!ワシのおかげで起きたようだな!」
「そうなんですか?」
「そんなわけないダス」
「バル艦長まったく働いてなかったよ〜」
バレて欲しくなかったからなのか「シイイィィィィッ!黙ってろ!」と水兵ワドに小声で伝える。
「なるほど、つまり……お前はサボリ鷹か」
「「「「「「サボリ鷹!?」」」」」」
突然のリリーの毒舌発動に全員が驚く。騒ぎ声で「リリー起きたのか?」とメタナイ
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