猫娘と回想、I・アイランド編
NO.099 回想《4》 集まる者たち、その1
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り向くとそこには八百万に耳郎の二人もいた。
「緑谷さん、とても楽しそうでしたわね。まぁ女性同士ですからそこまで目くじらは立てませんけど……」
「緑谷、聞いちゃった。どういった仲なの?」
「え、えっとー……ここで知り合った人だよ。メリッサさんっていうんだ」
「「「へー……」」」
それでお茶子達は揃ってメリッサへと視線を寄こしていた。
「デクちゃん、お友達?」
「あ、はい。学校でのクラスメイトです」
メリッサにそう聞かれたので出久はすぐにそう答えた。
しかし、そこでお茶子は内心で焦りを感じていた。
「(私以外にデクちゃんの事を『デクちゃん』呼びする人が現れるなんて……! メリッサさんとは色々と仲良くなれそうやね)」
と、ウフフフーと挑戦的な笑みを浮かべているのであった。
それはまぁいいとして、
「今、僕はメリッサさんにI・エキスポを案内してもらっているんだ」
「そうなの。私のパパとマイトおじさまが―――」
「わ〜〜〜〜!」
出久は突然大声を上げてメリッサの言葉を遮って、三人から離れて小声でオールマイトとの同伴は内緒にしてほしい旨を伝えた。
よく分からなかったが、とりあえずメリッサも了承してくれたことに出久は感謝をした。
オールマイトの同伴者だなんてバレたら後が大変だからだ。
そしてメリッサは出久の事を気遣ってか、話題転換として、
「それじゃちょっとカフェでお茶でもしません?」
「いくいく!」
「それではご伴侶にさせてもらいますわ」
「なにかお勧めとかはあるの?」
と、良い感じに三人は食いついてきたのでなんとか話題逸らしは成功したことに出久は安堵の息を吐いていた。
それから五人でカフェでお茶をしていた。
そこでは職場体験での話とかで盛り上がっていた。
特にヒーローと一緒に活動できたことに関してメリッサはとても羨ましそうにしていたのが印象的だった。
出久は四人が盛り上がっている隣の席でなんとか落ち着いていた時だった。
「お待たせしました」
と、どこかで聞いたことのあるような声で顔を上げるとそこにはまたもクラスメイトの上鳴電気と峰田実の姿があった。格好はなぜかウェイター姿であった。
「上鳴君に峰田君!?」
出久の叫びに他の女子達も気づいたのか、なんでここにいるの?的な言葉を言っていた。
「エキスポ期間中の臨時バイトを峰田と応募したんだよ」
「ああ! 給料は貰えるし、エキスポ見学もできるし、なにより可愛い女子との出会いとかもできるからな!」
「あぁ、そういう理由なんだ……」
「それでな……緑谷、少しいいか?」
「おいらもいいか?」
「なに、上鳴君に峰田君?」
どこか神妙な顔つきをする二人に怪訝な表情を浮かべる出久。
「元・男
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