猫娘と回想、I・アイランド編
NO.099 回想《4》 集まる者たち、その1
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、すぐにオーダーメイドの緑のドレス(また尻尾穴完備)を出してきて試着した時にはあまりの恥ずかしさで倒れそうになった事を……。
ただでさえあがり症なのにドレスなんて……と、今から少し滅入っていたが、それでも顔には出さずに今はこの場を楽しもうと歩いていく。
そしてアイテムの展示コーナーへと入っていく二人。
そこで様々な体験をさせてもらう。
しかもメリッサの話ではここで展示されている最新のアイテムはほとんどがデヴィットが開発したものだという。
それで改めて天才開発者なんだなと思う出久。
「ここにあるアイテム一つ一つが世界中のヒーローたちの役に立つのを今か今かと待っているの……」
そう言いながらも愛おしそうにアイテム達を見つめるメリッサの横顔に、出久はそこからデヴィットへの憧れを感じた。
「お父さんの事を尊敬しているんですね」
「パパのような科学者になることが私の夢なの。だから私はアカデミーで頑張っているの」
「アカデミーに通っているんですか?」
「ええ。今は三年よ」
「I・アイランドのアカデミーと言えば、全世界の科学者志望たちの憧れの学校じゃないですか」
それで出久が思い出したのは雄英サポート科の発目明であった。
彼女ももしかしたらここに入れるくらいの実力は備えているのではないかと、強化靴を作ってもらえた出久は思う。
決して雄英高校がここより劣っているとは言わないけど、科学者からしたら夢の島だからだ。
きっと、知らないだけで発目も応募はしただろうと出久は思うのであった。
メリッサはそんな出久の賛辞の言葉に「私なんかまだまだだよ」と言いながらも、
「もっともっと勉強をしないとパパみたいにはなれないからね」
「僕も、オールマイトみたいになるために、もっと頑張らないと……」
メリッサに感化されたのか出久もそう言って拳を握りしめていた。
メリッサはそれで何を思ったのか、
「デクちゃんは本当にマイトおじさまの事が好きなのね。さっきの勢いもかなりあって驚いちゃったし……」
「あ、あれは……その癖みたいなもので……」
出久はそれで照れてしまっていた。
そんな出久の感情が現れているのか尻尾がフリフリと振られているのを見てメリッサは「分かりやすい?子だなぁ」と感じて二人で笑いあっているところに、
「楽しそうやね、デクちゃん」
「う、麗日さん!? どうしてここにいるの!?」
なぜか出久と同様にヒーロースーツを着ているお茶子の姿があり、出久は盛大に驚いていた。
お茶子はそんな出久の驚きの声に、しかしいつも通りに平坦な顔をしながらも、
「楽しそうやね」
「(二回言った!?)」
それで困惑する出久をよそにさらに現れる人達。
「コホン」と咳払いが聞こえて来たのでそちらに振
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