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ロックマンX〜Vermilion Warrior〜
第37話:Weaknees
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…だと!?」
「心に隙がある自分を差し置いて良く言えるものです」
「黙れ!俺は貴様らのようにはなれないんだ!!」
無事な右腕をバスターに変形させてチャージショットでモスミーノスを狙うが鱗粉で弾かれてしまう。
「馬鹿な!?」
「私の鱗粉は幻を見せるだけではなくこのように防御にも扱えるのですよ」
つまりあの鱗粉をどうにかしない限りエックスの攻撃は届かないと言う事だろう。
ストライクチェーンを使うことも考えたが、簡単に捕らえられてくれる相手でもないだろう。
「私の攻撃は素通りしますがね」
「くそ、何処までも卑怯な奴だ!!」
「卑怯?精神攻撃も歴とした戦術ですよ。ただ無策に真っ向から向かっていくだけなのは無謀の極み!!このような搦め手も使いこなせてこそ強者なのですよ!!イレギュラーハンターならば無策に突っ込んで返り討ちにあった愚か者達を見てきたのでは!?」
エックスに向かって光線を放つモスミーノス。
「俺は貴様らのようにはなれないと言ったろう!!」
それをダッシュでかわしていくが、モスミーノスは再び鱗粉を飛ばしてくる。
それから逃げようとするが、スクラップに足を取られて転倒してしまう。
「うわっ!?」
転倒の際に床にアーマーが擦り付けられ、火花が散って鱗粉が燃えた。
「(鱗粉が…燃える…?まさか、あいつの弱点は…)」
「余所見とは余裕がありますね!!」
再び光線を放って来たためにエックスは何とかそれをかわしていく。
「まだ体力に余裕があるなら精神攻撃です」
再び鱗粉を飛ばすモスミーノス。
消耗によって鱗粉から逃れられずにエックスは鱗粉に包まれてしまう。
「(気をしっかり持て…これは…幻覚なんだ…!!)」
目を閉じて幻覚をどうにかしようとするが、全く効果はない。
「目を閉じたところで無意味です。私の鱗粉はあなたの“恐怖”を直接あなたの心に投影する。どれだけ高い戦闘力を持とうとあなたの“心の弱さ”が弱点となるのです!!」
モスミーノスの言う通り、目を閉じても弱まるどころかどんどん効果を増していく。
恐怖によって震えが止まらなくなり、歯の根が合わなくなる。
「歯の根が合わないようでは終わりですね、そのまま恐怖に飲まれて死になさい」
エックスに興味を失ったモスミーノスはエックスに背を向けた。
「(弱さ…倒した敵に心を痛めることが…俺の“心の弱さ”!?)くっ…!!うおおおおおっ!!!」
恐怖を振り払うようにエックスは叫ぶとある特殊武器を選択してバスターを向ける。
「お前の姑息な手に早々かかるか…!!みんなの幻に気を取られて俺が負けたら…倒してきたみんなに申し訳が立たないんだ…ラッシング…
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