第四十九話 合格してからその十八
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「本当にいいわね」
「そうですよね」
「ええ、それにしても阿波野君っておみちに熱いわね」
このことはしみじみと思いました。
「確か大叔母さんからの信仰よね」
「そうです、いつも僕を可愛がってくれていまして」
「その人から信仰がはじまって」
「僕で三代になります」
その大叔母さんが初代で、というのです。
「大叔母さんがおみちを信仰してまして」
「それではじまったのね」
「はい、絶対に大叔母さんの信仰を継いでいきます」
私にその決意も語ってくれました。
「僕はあの人に凄く可愛がってもらってますから」
「可愛がってもらってるのね」
「今も」
「ということは今もお元気なのね」
「もうかなり歳なんですけれどね」
それでもという返事でした。
「八十位ですか」
「結構なお歳ね、確かに」
「けれどまだまだ元気でもう一人の大叔母さんと一緒に暮らしてます」
「大叔母さんお二人いるの」
「父方は三人いまして」
何か阿波野君の家族構成がわかってきました、どうも父方の親戚の人がおみちの人で大叔母さんが何人かおられるみたいです。
「うちのお祖父ちゃんのお姉さんが二人、妹さんが一人で」
「じゃあその一番上のお姉さんが、かしら」
「はい、おみちの人でようぼくなんです」
私にこのこともお話してくれました。
「天下茶屋にいますよ」
「ああ、大阪の」
「それで僕あそこにもよく行きます」
大阪の天下茶屋にというのです。
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