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【ユア・ブラッド・マイン】〜凍てついた夏の記憶〜
吹雪く水月8
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クのかちあげたビルに比べれば遅いもので、追撃すれば叩き落せるかもしれない。しかしリックは彼らが学校の敷地外へ飛んだのを横目で見ながら美音の方へ向かった。彼は教師であって、警察でも軍人でもなかった。

 こうして、テロリストの襲撃事件は思わぬ形で幕を閉じる。

 古芥子美音が平静を取り戻したのは、その後虚空に数発の術を発射し、エイジに氷で魔鉄器を凍らされ、リックが身体を焼かれながら美音を拘束し、美杏が必死に彼女に抱き着いて言葉をかけ続けながら彼女の首筋に無痛注射器を宛がうまで続いた。
 注射を受けた美音は次第に脱力し、何度も謝りながら眠りについた。
 
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