第二章
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「それならでやんす」
「一緒にだな」
「行くでやんす」
「そだか、ならだ」
「二人で金山に急行するでやんす」
有島も言ってだ、そしてだった。
二人はすぐに街の役所に飛び込んでそこで素性を明らかにしてことの次第を話したうえでだった、事態の深刻なことを考えてだ。
それで移動の術で金山まですぐに行ける術者を手配してもらって彼の術で佐渡金山の前まで来た。
術者は若いエルフの魔術師だったが二人の判断にこう言った。
「事情が事情なので」
「それでか」
「移動の術での旧交を判断されたことは」
このことはというのだ。
「英断です」
「そだか」
「鉱山のことは迅速でなければです」
「どうにもならないだな」
「既に救助隊が向かっています」
「なら救助隊と合流してだ」
そうしてとだ、宮沢は魔術師に答えた。
「すぐに中にいる人達を助けるだ」
「宜しくお願いします」
「なら行くでやんすよ」
有島も声をかけてきた、そうしてだった。
二人は早速金山の中に入った、そのうえで救助隊がいる場所まで行くとそこは確かに水が涌いて湖になっていた、その状況が金山の中に置かれた灯りに照らされていた。
見れば水湖の様になっているがその先に道がある、それで宮沢は救助隊の面々この佐渡の警官や消防署隊員達に自分達の素性を明かしたうえで話した。
「これからだ」
「はい、先に閉じ込められている人達をですね」
「助けるだ」
「この水はお池みたいでやんすね」
ここで有島も言った。
「泳げないと辛いでやんすね」
「はい、しかもです」
救助隊の中にいる魚人の中年の者が言ってきた。
「さっき私が湧水の中に入って状況を調べたのですが」
「何かあっただか」
「湧水だけでなくです」
魚人の男は宮沢達に深刻な顔で話した。
「何かいます」
「魔物がいるだか」
「どうも湧水のついでに地底湖に魔物がいたらしくて」
それでというのだ。
「とんでもなく、百メートルはいる巨大魚でして」
それでというのだ。
「その巨大魚が襲い掛かってくるので」
「だから水の中には入られないだか」
「私も危うく餌になるところでした」
その巨大魚のというのだ。
「今はこの水をどうするかを考えています」
「湧水が地底湖なら出てるならだ」
それならとだ、宮沢は腕を組んで救助隊の者達に話した。
「まんず湧水の出ている穴をだ」
「塞ぐことですね」
「そうしてだ」
そのうえでというのだ。
「水を汲み出すことだがそれは後回しだ」
「まずはですね」
「救助隊を助けることだ」
それが先決だというのだ。
「ここに小舟でも持って来てだ」
「向こう側に行って」
「あっち側に取り残されてる二百人位の人達と会って無事を確認してだ」
「
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