第一章
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坑道の怪物
宮沢雄作と有島流星の二人は今は宮沢の神託で日本の佐渡に来ていた、その佐渡に来て宮沢は有島と佐渡の海が見える宿屋に入ってそこで酒と佐渡の海で釣れた魚の刺身を楽しみつつそのうえで有島に言った。
「おらここに来たのはじめてだ」
「あっしもでやんすよ」
あり島はおちょこで飲みつつ向かい側の座布団の上に座って飲み食いをしている宮沢に答えた。
「この島に来たのははじめてでやんす」
「おめもか」
「金山のことは聞いてるでやんす」
「こっちの世界でもこの島は金山が有名だ」
「それもあっし達が起きている世界よりもでやんすな」
「遥かに沢山の金が採れてるだ」
「そうでやんすな」
「最早無尽蔵だ」
そこまでの金が採れているというのだ。
「石見の銀山とここの金山で」
「日本もかなりの利益を得てるでやんす」
「甲斐の金山も凄いだが」
それでもというのだ。
「やっぱりここだ」
「東北にも金山あるでやんすが」
「金山はこの佐渡が第一だ」
日本ではというのだ。
「世界有数の金山でもあるだ」
「そうでやんすな、その金山がある佐渡でやんすな」
「おらの神託があるだが」
「さて、どんな神託でやんすか」
「それが問題だ」
「そうでやんすな」
有島は宮沢の言葉に頷きつつ刺身も楽しんだ、二人で刺身だけでなく天婦羅も酢のものも吸いものも楽しんでだった。
酒もしこたま飲んだ、それで二人共起きた時は完全に二日酔いで朝は宿の風呂の世話になった。
風呂を出てからだった、二人は今度は神託のことを調べに佐渡を歩いて情報を集めにかかったがそこでだった。
宮沢の貝殻に都で今は太平洋全体の統治の要となっている太宰が言ってきた。
「すいません、すぐにです」
「どうしただ」
「宮沢君と有島君は佐渡にいますね」
「おらの神託で来てるだ」
「それが神託かも知れないですがそれを抜いてもです」
神託でなくてもというのだ。
「すぐに金山に向かって下さい」
「佐渡の金山にだか」
「はい、そちらの空船を使うなり移動の術を使われるなりして」
とにかく即座にというのだ。
「そちらに向かわれて」
「そしてだか」
「金山で湧水が起こり一部が水没して」
そうしてというのだ。
「二百人以上の抗夫の人達が閉じ込められています」「
「それは大変だ」
「はい、ですから」
それ故にとだ、太宰は貝殻を取って自分に応えている宮沢に言うのだった。
「ここはです」
「わかっただ、すぐにだ」
「金山の方に行ってくれますね」
「そうするだ」
「あっしもでやんすよ」
これまで横で話を聞いていた有島も話した。
「そうするでやんす」
「一緒に来てくれるだか」
「あっし達は今回の神託では二人一
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