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【ユア・ブラッド・マイン】〜凍てついた夏の記憶〜
吹雪く水月2
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上、ここで戦うことが逃げるより安全確保に適していると考えたのだ。ならば信じるのがエデンのやれることだ。
 背後で魔鉄器をわたわた装備している姉妹を尻目に、こちらも一歩前へ出る。

「あ、アンタたちこそ!!豚箱で臭いメシ食べる覚悟できてんでしょうねッ!!」
「――お下品ね、貴方」
「――素晴らしいね、お嬢ちゃん」

 一瞬の間をおいて帰ってきたのは、下民を見下す少女の瞳と、嬉しそうに破顔した製鉄師の女というコントラストに満ちた返しだった。
 
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