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ロックマンX〜Vermilion Warrior〜
第35話:Emotion
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いのかしら?」

エックスの呟きに反応したエイリアは、ゼロの考えが分からず、首を捻って顰め面をするしかなかった。

「分からない…でも、ゼロにも何か理由があるんだと思う。だから俺と合流せずにマザーセンターを後にしたんだ。」

エックスとしても不思議に思うが、ゼロが助けてくれたのは事実のために出来れば何か事情があるのだと思いたかった。

「そうね…」

「それにしてもエイリア、機嫌が直ったね…シルキーに変身したヒャクレッガーがいた時は何処か不機嫌だったけど」

「え?あ、どうしてかしらね?自分でもどうしてあんな風になったのか分からないのよ」

自分でも理解不能の感情にエイリアは疑問符を浮かべ、エックスは少し不安そうに口を開いた。

「きっと戦いが長引いたせいで疲れているんだ。エイリアも少し休んだ方がいい」

エックスの発言にケインが転けているが、エックスとエイリアもそれに気付かずに話を進める。

「そうね、この作業が終わったら軽く仮眠を取るわ。」

そしてヒャクレッガーの攻撃によって破損したボディの修復のためのパーツを取りに向かうエイリア。

それを見たケインはエックスに歩み寄って嘆くように溜め息を吐いた。

「エックス…お前さんは鈍い!!エイリアもそうじゃが鈍すぎるぞ!!何故そうなるんじゃ!!」

「え?鈍い?…確かに今回はヒャクレッガーに何度も油断を突かれてしまいましたが…」

「そういう意味では…」

「それじゃあエックスのデータを元に戻すからスリープモードに移行してもらえる?」

「了解」

戻ってきたエイリアにそう答えると、エックスはスリープモードに移行して眠りについた。

「あ、これ!!まだ話は…はあ〜…」

「?」

溜め息を吐くケインに首を傾げるエイリアだが、ケインと共同してエックスの消去されたデータをかなりの勢いで元に戻していく。

レプリロイド工学トップの名に恥じない見事な手腕にケインも感心する。

「ほっほーっ、相変わらずお前さんのプログラミング技術は見事じゃのう。エイリア、わしの後継者にならんか?」

「もう、冗談を言わないで下さいDr。私よりも優秀な人はいますよ…ただ評価されていないだけで…」

「人格面も含めてとなるとお主以外はいないと思うがのう。まあ、これはドップラーとも相談して決めるとするかの。さあ、エイリア。エックスが退屈しないうちにさっさと済ませてしまおうぞ」

「はい…」

こうしてエックスの消去されたデータは数時間後に完全に元通りになった。

「凄い、本当に元通りになってる」

トレーニングルームで試してみたが、機能は完全に元通りになっていた。

「それにしてもウィルスを攻撃手段に用いるなんて、ワクチン
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