夏の雪解け2
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いと知っている筈なのに、どうしてかそう聞いた。対する彼女の返答は、自分の心配をしてから言えと言わんばかりの呆れ顔だった。
「えっとね、うちのママ。エリカって言うんだけど、一度言い出すと止まらないから。諦めて流されてね」
「そう、なの。うん、分かったよ、エデン」
「あれ、名前教えたっけ……?まぁいいや。そういう訳で私もパートナーとして最低限責任は持つから。これからよろしく、エイジ!」
快活な笑みを浮かべたエデンは、その後にやってきた男性と「会うなり呼び捨て……いやしかし、いや!!まだそうと決まっては……」「いやぁ、エイジって私より2か月年下だから、弟のように呼び捨てにしたろーと思って!末っ子故の可愛い茶目っ気だよ!」「じゃあ私たちもエイジって呼ぼうかしら」と何やら盛り上がっていた。
エイジはその姿を見て、不思議な気持ちになった。
ああ、自分が不安感を覚えなかったのはもしかして、こういうことでもあったのかな――。そんな、言葉にすると辻褄の合わないような安心感。それを抱きながら、氷室叡治は暁家と共に生活をする事になった。
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