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【ユア・ブラッド・マイン】〜凍てついた夏の記憶〜
凍てついた夏
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活を送らせてやりたい。しかし、それを叶えるには世界は余りにも戦の熱に熱狂しすぎ、そして医学は未熟過ぎた。

 科学はオカルトに勝てない。ラバルナ帝国が現れた時、人類はそれを知った。


 私は彼の両親に説明責任を果たし、書類を用意し、それを政府へと送った。

 氷室(ひむろ)叡治(えいじ)――いずれ自分に呪詛を吐くかもしれない少年の名だ。
 願わくばこの混迷の時代、彼に一つでも多くの幸運と幸福があらんことを。
 
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