暁 〜小説投稿サイト〜
ウルトラマンゼロ 〜絆と零の使い魔〜
黒魔術-Dark Majic- Part5/大魔獣VS光の巨人
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しめられていた。
反論できない。というかしたくなかった。
巨人を見てから、ずっと心がざわついている。あの巨人…銀色の巨人の戦う姿を見ていると、どうしてか『彼』が痛みを受けているように感じてしまう。…いや違う。
さっきの覚えの無い記憶の景色、それに加えて、今目の前でハルナが二本角の黒い目型の巨人確信を得ていた。
あの銀色の巨人は…シュウだ。
(シュウ、先輩…)
自分は確かに巨人を助けられない。あんな化け物を相手に戦うなど、戦う力のないテファには到底無理だ。
悔しかった。ウルトラマンは恐らくあの力でたくさんの人たちを守ってきたのだろうと。その一方で、目の前でクラスメイトがピンチに陥ったのに何もできない自分の無力さを呪っていた。
その感情が、ずっと前から抱いていた願望のように渦を巻き、何かをしたいという衝動に駆られていた。
「…会長、私にもできることはないですか?」
「何をおっしゃるのです!?ただの一般人であるあなたがかかわっていいことでは…」
「確かに私にあの化け物と戦うことなんてできないです。でも、それは会長だって似たようなもんでしょう!武器も持たずに、私たちに危険が伴うからって警告してる自分が危険に自ら飛び込もうとしている。
だったら、私にも手伝わせてください!その方が寧ろ、この町は、私たちの大切な居場所なんです!!」
キュルケから自分の気持ちへの指摘は、背中を押す言葉となった。テファは絶対に何と言われようと、引き下がらないと決めた。
ルイズに続いてテファも事態収拾に行動することを選ぶとは。とはいえテファの言う通り自分も戦う術を持たない。それでも自分の代わりに戦ってくれる彼らためにできることをしたい。同じ思いを抱いているため、拒絶する権利はない。それに、自分一人でビシュメル召喚した、この事件の元凶と対峙するには心細いものだ。
「…あの魔物を召喚している者が、学校にいるはずです。タバサさんもそこで消息を絶った可能性があります」
「学校に、あんな怪物を呼び出した人がいるんですか!?」
テファは恐ろしいことを聞いてしまったと思った。人間自らの手で、街を無残に破壊する怪物が召喚された。そんなことをしでかす人間の心はきっと恐ろしいものに違いない。
「ルイズ、ティファニア、キュルケさん。私はこれからその者を突き止めるため、学校へ向かいます。恐ろしい罠が仕掛けられても不思議ではありません。己の身に危険が差し掛かったらすぐに逃げること。それだけは約束してください」
アンリエッタの言葉に、ルイズたちは頷く。
「なら一刻も早く…」
「ちょっと待ちな」
ルイズたちがアンリエッタと共に学校の方へ向かおうと思ったところで、アスカは彼女たち引き留め、車の後部座席の扉を開く。
「乗りな。こっちの方が早いだろ?」
もしや学校まで送ってくれる、
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