暁 〜小説投稿サイト〜
ウルトラマンゼロ 〜絆と零の使い魔〜
黒魔術-Dark Majic- Part5/大魔獣VS光の巨人
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状況を見て合点がいくものを感じた。
「このままじゃ、巨人たちが…!」
ビシュメルから一方的な攻撃を受け続け傷ついていく二人のウルトラマンを見て、次第に最悪の事態が現実のものとなり始めていることにテファが青ざめ始めた。
テファはビシュメルに苦しめられる巨人…ウルトラマンネクサスを見て、次第に頭の中に、見覚えの無い記憶が浮かび上がる。
『グアアアァァ!!』
森にポツンとたたずむ小さな村に現れたムカデの化け物、空に浮かぶ島の港町に現れた悪魔の巨人と対峙する、銀色の巨人を、そして…
白い短剣を鞘から引き抜いて巨人へと姿を変えた、シュウの姿を。
それを見て、強い胸の痛みを覚えた。
(何、今の…!?)
アンリエッタは、サイトたちにこの場を託した一方で、このまま見ているだけの身で終わるつもりではなかった。
ビシュメルを召喚した者がまだいるし、タバサや、目の前で悪魔に連れ浚われたクリスのことも気になる。
「皆さん、家に戻って事が済むまでやり過ごしましょう。それまで家から出ないように。よろしいですね?ではまた…」
アンリエッタはこの場の皆に向けて警告を告げ、そのまま去ろうとすると、その前にルイズがアンリエッタを引き留めた。
「会長、待ってください!クリスさんのことはこのまま見殺しにするんですか!?っというより、もしかして知ってたんですか!あんな化け物が実在するって!!」
すると、アンリエッタは目付きを変えてルイズに言った。
「ルイズ…これ以上はあなたたちのような、戦いとは無縁の方々が踏み込むべきことではないのです。御身を大事に思うなら、この先のことは決して知ってはなりません」
ルイズは息を詰まらせる。その先のことは、知ってはならないことだと。
「ティファニア、キュルケさん。あなたも同じです。これ以上は危険が伴うことになります。たとえこの夜を切り抜け明日を迎えたとしても」
危険が伴う以上、関わってはいけないと再三警告するアンリエッタ。だが、キュルケが一歩前に出てきた。
「あたしは引き下がりませんわよ」
「キュルケさん…!?」
「タバサのことも、今回のことと何か関係がありますよね?何か事情があって隠しておいででしょうけど、秘密主義も過ぎれば、納得を得られませんわよ」
アンリエッタは悩んだ。キュルケはタバサのことを気にかけており、仲が良いことや好奇心が強いこともあって、彼女のことを知らなければならないと言う思いも強いのだ。ここでなんの説明もせず帰れと言っても納得はしないだろう。でも、だからといってホイホイと説明に入るのもまた違う気もする。ビーストという、人間の恐怖を糧に繁殖する怪物と戦っているのだ。納得はさせられても、危険が同時に伴うこととなる。
「…私も行くわ」
「ルイズ!」
「ツェルプストーが行くってのに、ヴァリエール家の私がお
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