黒魔術-Dark Majic- Part5/大魔獣VS光の巨人
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っていくだけだ。それにテファたちも危険に晒され続ける。
ここは、異相空間を展開すべきだろう。
ネクサスは亜空間メタフィールドを展開しようと、頭上に向けて右手から〈フェーズシフトウェーブ〉を放とうとした、その時…
「クックッ…優位に立ったつもりか?光の者どもよ…貴様らが我に勝つことは決してできぬ」
劣勢であるにも関わらず、突然ビシュメルは笑いだした。
「この期に及んで強がりかよ!みっともねぇぞ」
「ならその証拠を見せてやろう」
ハッタリだろうとゼロは見なしたが、ビシュメルは変わらず気味の悪い笑みを浮かべ出した。すると、ゼロとネクサスの目に、奴の能力なのか、奴は体か闇をら吹き漏らした、その中に、彼はあるものを見た。
死人のような呻き声をあげながら、闇の中で、誰かが苦しんでいた。
その顔の中に、タバサとクリスも存在していた。
「ッ…!」
「くそ、人質かよ…!」
ゼロとネクサスは腕を止めた。さらにビシュメルは笑い声を漏らした。少しでも抵抗したら、こいつらの命はない。奴はそう告げていた。
やむを得ず、無抵抗をせざるを得なかった。下手に攻撃すれば、奴は人質を盾にしてくる。
「これが我が切り札、絶対の肉壁よ。死ねい!」
「グアアア!!」
ビシュメルは、ウルトラマンたちが手出しできないことをいいことに、自ら無防備になるしかない彼に炎を浴びせた。
優勢だったのに、突如として攻撃を躊躇い出したことで劣勢に陥ったウルトラマンたちに、一同は困惑した。
「どうして!?」
「ちょっと、何ボサッとしてるのあいつら!」
思わず口に出るハルナとルイズ。
これまで発生した行方不明者たちが、あの魔人に人質に取られているとは露知らず、なぜ優勢だったのに無防備になったのか疑問が尽きなかった。そんな疑問に真っ先にアスカが当てにきた。
「そうか…人質を取られてるから、手が出せなくなったのか!」
「人質!?」
アスカの言葉に、ルイズたちは目を見開く。
「あの悪魔は、これまで待ちで発生していた行方不明事件の犯人だ。あいつがさらわれた人たちを自分の中に封じていて、それを盾にウルトラマンに手出しさせなくしているんだ」
「そんな…」
人質とは、卑怯者が劣勢に立たされた時に使う効果的で卑劣な盾。人命を救うために戦うウルトラマンにとって厄介極まりない手口だ。
が、ここで一つ気になることに気づく。
「え?でもどうして、アスカさんがそんなに詳しいんですか?」
「へ?あ…あれ…なんでだろぉな…?」
テファの指摘に、言われたアスカ自身がなぜかしどろもどろになる。
「でも、アスカさんの仰るとおりだと思います。でなければあの状況で攻撃の手を彼が緩めるはずがない」
一度優位に立って自らそれを捨てる愚を犯すような男ではない。アンリエッタは二人の
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