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ウルトラマンゼロ 〜絆と零の使い魔〜
黒魔術-Dark Majic- Part5/大魔獣VS光の巨人
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一本は体に切り傷を負わせた。
間一髪ゼロの機転で守られたネクサスはジュネスブラッドにチェンジ、振り向きざまに光線を発射する。
〈クロスレイ・シュトローム!〉
「ジュア!!」
「グオオオォォ!!」
ネクサスの光線を受け、ビシュメルは押し出されていった。



「なんて戦いかしら…こんな光景が、現実になるなんてね…」
負傷し意識の無いシエスタを背負って避難する中、キュルケはウルトラマン二人とビシュメルの戦いの激しさに思わず呟いた。怪獣映画の光景が現実のものとなったような光景だ。
テファは黙ったまま、ビシュメルに挑む二人のウルトラマンの戦いを見ていた。
なぜだろう。銀色の巨人を見た途端、彼女の中に更に一層、得体の知れない不安が過った。
(なんなの…この、変な感覚…)
既視感?それとも未知なる存在に対する、恐怖心?
いや、それは今更だ。私はあの日、あの巨人たちに子供たち共々命を救われた。それをどうして恐ろしいと思える?でも、それならばこの胸の中に込み上げる不安はなんなのだ。銀色の巨人の後ろ姿…それを見て妙に自分の心を締め付ける。まるで何か、忘れてしまっていた辛い過去を思い出しそうな、そんな嫌な感覚があった。胸の奥がざわざわして、とても落ち着けなかった。
「…そうかしら」
そんな中、口を開いたのはルイズだった。
「私、どこかで見たことがあるような気がする」
なんと、巨人っちについて既視感があるのだと告げるルイズ。でも現実的にあり得ない。あんな存在、一人でも見覚えがあるなら、ネットやニュースを経て大多数が知りえるはずだ。
「え、ルイズも!?」
でも、やはりと言うべきか彼女たちに、以前からあの巨人たちを見た記憶はない。なのに、どこかで見たことがあるという既視感がぬぐえなかった。テファは、既視感を持っていたのは自分だけではなかったことに戸惑いを隠せない。これは一体どういうことなのだ。
「おーーい!テファ!!」
すると、遠くからティファニアを呼ぶアスカの叫び声が聞こえた。後ろの方から、赤くてやや派手なデザインの車が走ってきてテファたちの前に停まった。
「アスカさん!」
彼の名前を呼んだので、ルイズたちはテファの知り合いなのだと察した。
「ふぅー…よかった、無事で。マチルダも子供たちも、君がまだ戻ってこないから心配してたぞ。友達にも、怪我はないみたいだな」
運転席の窓を開け、テファたちの顔を見たアスカは安堵する。
「よかった!アスカさん、今から」
負傷したシエスタを運んでいるこのタイミングでアスカが車に乗ってやってきたのはまさに幸運であった。いざ彼女を車に乗せようとしたちょうどその時、ネクサスは頭上に向けて光線を撃とうとしていた。



街が滅茶苦茶になっていく。これ以上互いに市街地で暴れ回ったら、街の被害が重な
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