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ウルトラマンゼロ 〜絆と零の使い魔〜
黒魔術-Dark Majic- /Part4 復活のシジルさん
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てきたビーストたちとそん色ない…いや、高度な知性を持っている分非常に厄介極まりない。
ここで倒さなければならない。当然、二度と復活させられないように。だが今はこうして、目に見えない力…恐らく超能力の類だ。それで拘束されてしまって指一本動かすこともできない。
「どうだ?貴様もこの小娘共と同じように黒魔術を習得し、我に力を与えてみるか?そうすれば貴様の望みもかなえてやってもよい」
「私の望み…?」
「貴様にもあるだろう?あの愚かな娘どもと同様に」
今度は自分をも利用するための取引を持ち掛けてきた。何とも醜悪な悪魔なのだろうか。当然タバサはその要求にこたえるつもりは毛頭なかった。この手の取引に、持ち掛けられた側が得をすることは絶対にない。一時的においしい思いをしたその果てに地獄を見るパターンが目に見えている。
「…呑まない。あなたにどうされようとも…」
「そうか…ふん、まぁよい。貴様がいなくとも、時期に我は完全となる。お前は我が力の糧となるのだな」
女性教師の姿をしたその悪魔は、タバサを向いたまま息を吸い込み始める。真っ黒な黒い雲がタバサの周りを多いはじめ、その中へ彼女を取り込んでいく。悪魔はタバサを包み込んだその煙を吸い込み、タバサの姿は影も形もなくなっていた。
「た、タバサ…!」
タバサが跡形もなく消されてしまったのを目の当たりにして、トネーたちの表情が青くなった。
「所定の位置に今の贄がいなかったから、大した量のエネルギーは吸い尽くせないか…」
げぷっと、下品なゲップを吐きながら、悪魔はトネーたちの方へ顔を向ける。
「いつまでそこで突っ立っているつもりだ。早く儀式を行え。使う写真は、あのキュルケとか言う小娘とは別の者…こいつらで構わん」
「え…」
呆然としている中声を掛けられ、トネーは声を小さく漏らすだけだったが、写真の人物たちを確認してトネーの取り巻きの二人は息を呑んだ。
「で、でもこれ…キュルケじゃないし、タバサでもないわ。全然違う人…」
写真の人物たちは、彼女たちが消したいと思っている人間ではなかったため、強い躊躇を覚えていた。
「今更何を迷っている。貴様らは気に食わぬ者共をあれだけ消していたではないか?」
「そ、それは…でもこの人たちは私たちが消したがっていた人たちでもない!むしろ消したりなんかしたら…」
ようやく完全体となる目前でもたもたされたことで、悪魔は苛立ちを募らせた。
「ええい!さっさとしろ小娘共!!今、この場で殺されたいのか!!」
「ひ…!!」
より一層青ざめながら、トネーたちは一斉に床の五芒星を取り囲み、悪魔か受け取った写真を中央の台座の上において儀式に移った。
この黒魔術の儀式は、五芒星の中央の台座に、呪いたい相手を写した写真を載せて「シジルさん」へ祈りをささげることで、悪魔の影を実体化
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