黒魔術-Dark Majic- /Part4 復活のシジルさん
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!」
「嘘です!どこからどう見てもデートでした!」
指摘を食らったサイトとルイズは否定するが、たった一言の、それも全く誤魔化しようのないところを目の当たりにされているのでシエスタは全然納得しない。しかし腹を立てているのはなにもシエスタだけじゃない。
当然ながら、ハルナも不満を募らせていた。
「デートなら…私だって…」
「え?ハルナ、何か言った?」
「なんでもない!!それより、私たちに黙ってルイズさんと出かけるなんて!!罰として、平賀君に奢ってもらうから!!」
「えぇぇ、なんで!?」
理不尽ともとれるハルナの突然の要求にサイトは声を上げた。
「あら、それなら私も一つ乗っかろうかしら?巷にーの美味しいケーキ屋ができたからそちらのものを食べたいって思ってたところなの」
「ケーキか、悪くない。なら、私もサイトに新しい刀でも…」
「あ、じゃあ俺も頼むわ。なんかお前最近モテモテでムカつくし」
「勘弁してくださいよ会長!俺の財布の中身カツカツになりますけど!!クリスはなんで刀をリクエストしてるの!?一体何をするつもり!?そして尾白先輩、個人的なひがみで俺の財布の中身を空っぽにしてこないでくれません!?これ俺の貴重な財産なんっすヨ!?」
便乗して悪乗りしてきたアンリエッタ、クリスに尾白に対して突っ込みスキルを発揮するサイトだった。
「ふーん、そんなに余裕なんだ。だったら私もクックベリーパイでも奢ってもらおうかしら」
「もう止めて!俺のライフ(小遣い)は0よ!?」
ルイズまで便乗してサイトの財布にオーバーキルをかまそうとして来た。
結局、サイトは全員から奢らされた。
「しくしく…俺の金が…」
散々奢らされたことで、サイトの財布の中身は、胸の宝玉をサル顔のエイリアンに抜き取られたせいで萎んでしまったとある帰ってきたヒーローのごとくすっからかんとなった。
人の有り金で贅沢した女性陣は満足のご様子。
「お詫びのプレゼントもお願いしますからね!最近構ってくれる時間が少ないんですから」
シエスタからダメ押しの追加注文をされて、今の彼は、徹底的に吸血生物から血をすすりつくされたかのようにしぼんだ財布への切ない虚無感に苛まれた。美少女から囲まれた状況に内心喜んでいただろうが、今はとてもそんな余裕さえなかった。
(この前パソコンの修理してもらったばっかであまり金なかったってのに…俺が何をしたって言うんだ…)
「ご、ごめんなさいサイト…私まで…」
「…ああ、うん…いいよいいよ。気にしなくて」
テファが申し訳なさそうに謝ってきてるが、そんな彼女もつい場の流れに乗ってサイトからの奢りを受けたからあまり心に響かなかった。
「サイト、今日はありがとう。財布を空っぽにするほど無理をさせてしまったからな。今度お礼をしよう」
「あぁ…そうしてく
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