黒魔術-Dark Majic- /Part4 復活のシジルさん
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、これは…その…!!」
ハルナの奇行に気づいて、不思議そうに自分を覗き込んできたティファニアにハルナは思わず声を上げそうになったが、すぐに口を塞いだ。
「おい。ルイズも出てきたぞ」
クリスがそう言ったとき、ちょうどルイズが購入した水着を入れた袋を手に、サイトの元へ歩み寄っていた。
サイトはルイズの会計を待っていた。
ミスコンの水着審査のために購入した水着を、サイトの意見を聞いたうえで選びたい…とのことだ。放課後になった途端、「あんたは…どどど…どんな…どんな水着が…、す、好きなの?」と真っ赤にした顔で聞いてきて、そのままなし崩しに引っ張られてここまで来た。店に来てから、並べられている水着を見て、どれがルイズに合っていて、その上でミスコンでキュルケに勝てそうなものがないか、少し時間こそかかったものの、ルイズはなんとかめぼしいものを何着か購入してレジに向かった。並ぶ前にどんなものか気になって尋ねてみたが…
「ダメ!ぜ、絶対見せないんだから!」
と言って真っ赤になったルイズは絶対に見せようとせず、先に店の前で待ってるように言われてこうして待たされることになった。
年頃の男が女の子と一緒に、女子の水着を見て回るという気まずさを覚えながら色々意見こそ言ったものの、
(ルイズの奴、確かにアドバイサーとして俺は役不足かもだけど、これじゃ俺、何のためについてきたんだろ…)
ルイズから散々ダメ押しをもらうこともあり、結局ルイズ一人だけで買いたい水着を決めてしまった。買った水着を見られるのを恐れてか、ルイズから荷物持ちさえさせてもらえない。これではここにルイズが自分を引っ張ってきた理由がわからない。
こういうところも含めてルイズらしいのかもしれないが。あのように強引で我儘で、それなのに時折優しさと愛らしさを見せてくるものだから嫌いになれない。
(って、俺ルイズと会って間もないのにな…)
ルイズは転校してきて日が浅い。それなのに時折、ずっと前から会ったことがあるような感覚を覚えることがある。
外にも妙なことと言えば、自分がウルトラマンであり、秘密裏にアンリエッタたちと共に怪獣等の脅威を処理していたことを最近になって思い出したり、シュウもまた自分と同じウルトラマンだと言うことも忘れていたことのように思い出したり…。
まるで、ずっと前に忘れていた記憶が呼び起こされるような…最近妙な事が多いものだ。
(うーん…)
やっぱりおかしい。自分でもわかっているが、見たこともないはずのものに対して見覚えが、長い付き合いのはずの人間に対して最近会ったばかりのはずだという違和感を覚えたり…どうも違和感を幾度感じても足りない日々を過ごしている。
…いや、考えても無駄か。どうせ自分の無い頭では答えなんて出せっこない。それよりも今は、ナイトレイダー兼ウル
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