第七章
[8]前話
「魂もね」
「身体に戻すか」
「剥製にされたとなると」
「元に戻すことは厄介だな」
「これはまた州政府に話して」
「自分達もだな」
「このことに尽力しましょう」
デザイナーを倒した後でだ、二人はこう話してだった。
そのうえで赤いドレスを回収させてデザイナーの工房も店も感染に取り壊してだった。術も駆使して剥製にされた人々を元に戻してだった。
街を後にした、二人は港から船に乗って街を後にしたが。
武者小路は自分が全体的に一回り強くなったことを実感しつつだった。
手に宿ったものを見た、それは何かというと。
「好色一代男ね」
「書と思えばな」
「その書だったわ」
こう遠藤に話した。
「今心の中で言われてるわ、あたいの知力と政治力を上げてくれるわ」
「そうした神具か」
「ええ、そして神託を乗り越えて」
「強くもなったな」
「これまで以上にね」
「ではだな」
「次よ」
武者小路は既に人の姿に戻っている、その青で言うのだった。
「次の場所に行きましょう」
「そうだな、ではな」
「あたい達の戦はこれからってやつね」
「それはよくない言葉だな」
遠藤は武者小路の今の言葉にはこう返した。
「それは終わる時の言葉だ」
「じゃあ何て言うべきかしら」
「次だ」
先程言った通りにというのだ。
「次の場所に行くとだ」
「それじゃあまたそう言うわね」
「そうしろ、ではな」
「次の場所に行きましょう」
武者小路はまた言ってだった、そうしてだった。
二人で次の場所に向かう為に今は船にいた、そうしてそこから新たな場所に向かっていくのであった。
呪われたドレス 完
2019・2・19
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