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最終決戦仕様だし出力は足りるでしょ。
あとシザービットはオミットの設定にしとくといいかも。シリカちゃんビット苦手でしょ?」
「はい…」
「慣らし運転はキリトにでも手伝って貰うといい」
そうして、15時すぎまで部室で機体を弄り、解散した。
とある町工場。
「ごめんくださーい。明日葉ですー。アカリさんいますかー?」
「はーい」
灯俊が町工場の事務所のドアを叩くと、小柄な女性が出てきた。
「こんにちは、灯俊君。うちのドラ息子がお世話になってるわね」
出てきたのは朱璃の母だ。
「いえいえこちらこそ」
「そのドラ息子なら、いつもの所よ」
「ありがとうございます」
灯俊が向かった先に、朱璃がいた。
「できてるか」
「そんな吹替ハリウッドみたいな事言いながら入ってくるなよな」
ツナギを着て手袋とマスクをつけている。
「お前が頼んでたやつはできたぞ」
朱璃が小型アタッシュケースを持ってくる。
カチッと開けると中には金属光沢を放つパーツが敷き詰められていた。
灯俊はその内の一つを手に取り、工場の灯りを当てる。
「RGユニコーンの外装パーツとハンドユニットの鍍金だ。注文通りだろう?」
「ああ。恩にきる。今回はマジで追跡班から予算出てるからな即金で払えるぜ」
灯俊がパーツをケースに戻し、財布を取りだそうとした時朱璃が止めた。
「今度僕の機体を手伝え、それでチャラだ」
「あいよ」
灯俊がアタッシュケースを持とうとすると、朱璃がそれをかすめ取った。
「この後お前の家行っていいかい? 君の技術を盗みたいんだ」
「技術? ただのミキシングだぞ。お前の盗めるような技術は…………おい何が目的だ」
「本音を言うと妬いてる葵たんマジかわゆす」
「くたばれ」
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