ローグタウン
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ハクが麦わらの一味の仲間になって数日、その間ハクはこの世界のことについて学びながら始まりの町 ローグタウンへとたどり着いた。
町に着くとそれぞれが別々に行動をする、ルフィは死刑台、サンジは食料調達、ウソップはスーパー、ゾロは刀屋、ナミとハクはショッピングとそれぞれ行動していた。
「ここに行きましょうか」
「うん」
ここ数日、ナミにこの世界のことを教えてもらっていたハクはナミとの仲を深めていた。そんな2人ではじめての買い物、そしてこの世界に来ての始めての町で、いつも物静かなハクも少しテンションが上がっていたのだが、そこで見たものは……
「あら〜いらっしゃ〜い? 可愛い子達ねぇん。来てくれて、おねぇさん嬉しいわぁ〜、た〜ぷりサービスしちゃうわよぉ〜ん?」
「本当! あたしラフな感じの服が欲しいのよ」
その服屋には化け物がいた。身長2メートル強、全身が筋肉で覆われ、一度出会ったら一生忘れないという濃ゆい顔、禿頭の天辺にはチョコンと一房の長い髪が生えており三つ編みに結われて先端をピンクのリボンで纏めている。
動く度に全身の筋肉がピクピクと動き、両手を頬の隣で組みくねくねと動いている。服装は……腕と足、そして腹筋が丸見えとだけ言っておこう。
「あらあらぁ〜ん? どうしちゃったのあなた? 可愛い子がそんな顔してちゃだめよぉ〜ん? ほら、笑って笑って?」
どうかしているのはあなたの方だ、笑えないのあなたのせいだと盛大にツッコミたいところだ。でも喰種として生きてきてバケモノと呼ばれた私でも、この本物の化物には勝てる気がしない。
しかし、物凄い笑顔で体をくねらせながら接近してくる化物に、つい堪えきれずハクは呟いてしまった。
「……人間?」
その瞬間、化物が怒りの咆哮を上げた。
「だぁ〜れが、伝説の海賊すら裸足で逃げ出す、見ただけで正気度がゼロを通り越してマイナスに突入するような化物だゴラァァァァ!!!」
「ひっ!! ご、ごめんなさい……」
ハクはふるふると体が震え涙目になりながら後退り咄嗟に謝罪すると、化物は再び笑顔? を取り戻し接客に勤しむ。
「いいのよ〜ん? それでぇ? 今日はどんな服をお求めかしらぁ〜ん?」
「……えっと…その、私…服とかよく分からなくて……出来ればコーディネートを…お願いしたい…です」
肩をびくりと動かしオドオドしながら答えるハク。
「いいわよぉ〜 あなた可愛いから選びがいがあるわねぇ〜、ほらこっちにいらっしゃい〜?」
「あら、なら私も混ぜてよ。ハクに似合いそうな服見つけちゃったの」
「あ……ナミさん、えーっと…お手柔らかにお願いします」
「「任せて!!」」
その後、ハクは2人の着せ替え人形とかしたのであった……
結
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