第二章
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「やっぱりだす」
「秋田の言葉が馴染んでるんだね」
「神戸に出てから方言が弱まってると思うだすが」
「それがだね」
「雪路ちゃんとの旅の時はいい感じで出てるだすな」
「そうだね、私はそんなに長崎の言葉出てないかね」
「いや、言葉のアクセントがだすよ」
「ああ、長崎だね」
「ばいとかたいとか言わんだすが」
それでもというのだ。
「雪路ちゃんは九州のおなごだすな」
「長崎のっていうんだね」
「蝶々さんだすよ」
「蝶々さんっていうにはでかいけれどね」
起きた世界でも大柄であるし今はオーガだ、なら尚更である。
「それでも蝶々さんだね」
「繊細だし歌も上手だ」
「ああ、手芸部で」
職業はストリートギャングで繊細なイメージの少ない職業だが、というのだ。
「それでだね」
「私はそう思うだすよ」
「そうなんだね、じゃあね」
「これからもだすな」
「その一人でに動いて闘いを挑んでくる剣とね」
「遭うだ」
そうすると話してだ、そのうえでだった。
雪路と宮子は剣の手掛かりを探しながらそのうえでマダガスカルでの旅を続けた、その途中何人も剣に闘いを挑まれ傷付いた冒険者や兵士達と会い彼等の話を聞いた。そのうちの一人である若い兵士が身分を隠している二人に話した。
「大きなグレーとソードでね」
「ああ、刀身がやたら大きい」
「二メートル位あるな」
毛人の若い兵士は雪路に病院で話していた、今兵士は見舞いに来た彼女と宮子にベッドの上で話しているのだ。見れば身体のあちこちを包帯で巻いていて寝具とズボンという恰好である。
「その剣で闘えと言ってきてな」
「闘いを挑んできてだね」
「いや、持っている奴はいないけれどな」
それでもというのだ。
「その分かやたら素早くて太刀筋も鋭くてな」
「大きな刀身でもだね」
「桁外れに強くてさ、俺もこのマダガスカルにいる軍隊の中じゃ強い方だけれどな」
「あんたはどの武器を使うだ?」
「斧だよ、斧ならかなりの自信があるさ」
兵士は宮子にも答えた、二人の見舞いの品のフルーツを食べながら。
「力にもな」
「それでもだすか」
「全然歯が立たなくてな」
それでというのだ。
「この様だよ」
「そうだすか」
「それでその剣と闘ったの何時だい?」
雪路は兵士にそのことを尋ねた。
「あんたがそうしたのは」
「二日前だよ」
「本当にこの前だね」
「そうさ、この街を外出の時に飲み屋に向かう途中でな」
「そこでだね」
「一人で飲み屋に向かう裏通りを進んでいたらな」
その時にというのだ。
「剣が出て来たんだよ」
「じゃあ剣はまだこの街にいるのかしら」
「そうかもな、ただ会ってもな」
それでもとだ、兵士は雪路に険しい目で忠告した。
「洒落になってない
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