ターン4 荒波越える五星たち
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がヴァンドラの行く手を遮るように立ちはだかったのだ。
「『攻撃宣言時に永続トラップ、ペンデュラム・スイッチを発動いたします。このカードは1ターンに1度モンスターとして、あるいはスケール要因としてフィールドに存在するペンデュラムカード1枚をそれとは逆の位置に移動させるカード。それでは皆様、改めまして彼の名を紹介いたしましょう。彼こそは怪力無双の剛腕の持ち主、馬鹿力ならば誰にも引けを取りません。魔界劇団−デビル・ヒールです!』」
魔界劇団−デビル・ヒール 攻3000
自分よりも攻撃力の高いデビル・ヒールの登場により、1瞬だけヴァンドラが動きを止める。だが山形は、その努力をすぐさま笑い飛ばした。彼にも地元のチンピラをまとめる頭としての意地があり、この程度の反撃で立ち止まる程度の実力ではそれすらも成り立たないからだ。
「モンスターを出してくる、だからなんだ!魔装戦士 ヴァンドラは、相手フィールドにモンスターが存在しても直接攻撃することができる!そんな図体だけのでくの坊飛び越えちまえ、イーサルウェポン・ハイキック!」
言葉通りにヴァンドラが上空へ飛びあがり、両腕を広げ通せんぼするデビル・ヒールの頭上を軽々と飛び越える。しかしそのまま空中からの飛び蹴りで強襲しようとする竜の戦士に対して剛腕の演者がその太い腕を振り向きざまにかざすと、広げた手のひらから衝撃波が放たれた。
「何っ!?」
「『デビル・ヒールのモンスター効果を発動、ヒールプレッシャー!このカードが場に現れた時、自分フィールドの劇団員の数だけ相手モンスター1体の攻撃力をこのターンのみダウンいたします。私のフィールドにはデビル・ヒール1体のみのソロパート、よってヴァンドラの攻撃力は1000ポイントダウン!』」
魔装戦士 ヴァンドラ 攻2000→1000→鳥居(直接攻撃)
鳥居 LP4000→2000
「ぐっ……」
攻撃力こそ半減したものの、ダメージ倍加の効力によりその威力は2000。大幅に効力が薄まっているとはいえ「BV」によりそのダメージは実体化し、武闘家の一撃を喰らったような衝撃がとっさにガードした彼の両腕を痺れさせる。
「俺の必殺コンボを耐えきったか。まあいい、ターンエンドだ」
魔装戦士 ヴァンドラ 攻1000→2000
ダイレクトアタッカーを持ち出してのより確実なワンショットキルを狙った山形、それを紙一重の防御で回避してのけた鳥居。誰にとってもノーマークだったであろう新人2人の思いもよらぬ攻防に、会場に小さなどよめきが起こる。そして、そんな観客の注意を掴めそうな絶好のタイミングを鳥居浄瑠は見逃さない。
「『それではお次は私のターン、場面は変わり再び我らが舞台に。ドロー、先ほどデビル・ヒールの参戦により空白となり
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