ターン4 荒波越える五星たち
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クスはまだ遠い、もう少しばかり演目の続きをお楽しみいただきましょう』」
「勝手に抜かしてな。もう俺の手札には、必殺のコンボが揃ってるんだからよ!俺のフィールドに存在する伝説のフィッシャーマンをリリースすることで、手札のこのカードは特殊召喚することができる!語り継がれし波濤の英雄、伝説のフィッシャーマン三世!」
伝説のフィッシャーマン三世 攻2500
2体の戦士のうち鮫にまたがり銛を持った海の男の姿が消え、一回り大きく鋭角的なシャチに乗り銛撃ち銃を片手で振り回す進化した伝説の戦士が場に現れる。すでに手札に握っていたか、と歯噛みする鳥居をよそに、腰に付けていた投網を大きく広げて海の男が放つ。
「伝説のフィッシャーマン三世が場に出た時、相手フィールドのモンスター全てを一網打尽に除外することができる。1体だけだろうが容赦はしねえ、サッシー・ルーキーを除外だ!さらに相手の除外されたカードをすべてその墓地に送り込むことで、このターン相手の受けるあらゆるダメージは1度だけ2倍になる!」
投網に絡めとられたサッシー・ルーキーが涙目のまま勢いよく網ごと投げ飛ばされてどこかへ消えていき、デュエルディスクからもはじかれ墓地に送られる。蛮族の饗宴で特殊召喚されたライジングスコーピオはこのターン攻撃できず、除外効果を使用した伝説のフィッシャーマン三世もまた攻撃はできない。つまり今の山形が攻撃可能なモンスターはリンクリボーしか存在しない……だが、まだ彼には召喚権が残っている。
「俺は剛鬼ライジングスコーピオをリリースし、アドバンス召喚するぜ。こいつで締めだ、魔装戦士 ヴァンドラ!」
魔装戦士 ヴァンドラ 攻2000
サソリを模した戦士もまたフィールドから消え、竜のような被り物に金色の武具を左腕のみに装着した青い戦士が入れ替わるようにフィールドに現れる。そのモンスターは攻撃力こそライジングスコーピオを下回るものの、ダメージ2倍の状況でライフ4000を削り取るにはいまだ十分な数値であった。
「ライジングスコーピオがフィールドから墓地に送られた時、俺はデッキから別の剛鬼カード1枚を手札に加えることができる。剛鬼マンジロックをサーチし、バトルだ!やれ、ヴァンドラ!奴にダイレクトアタックしろ!」
「おーっと、Cブロックで動きがあった!ルーキー同士の対戦とはいえ山形選手、デビュー戦にしていきなりワンショットキルを成功させるのか!」
デュエルの流れを追っていた運営が注意を促し、元プロの対戦を見ていた観客の視線が一時的とはいえ彼らに向けて一斉に注がれる。その中央で竜の戦士が、青い軌跡と共に一直線に駆けた。このままワンショットキルで勝負が付くかと思われた寸前、鳥居のフィールドで動きがあった。Pゾーンの光の柱を内部から叩き壊し、紫の巨漢
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