ターン4 荒波越える五星たち
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、そんなことはもうどうでもいい。今戦闘破壊された俺のモンスターの名は、スクリーチ!こいつが戦闘破壊されたことにより、俺はデッキから水属性モンスター2体を墓地に送ることが可能となる。次の出番を待ちな、伝説のフィッシャーマン!黄泉ガエル!」
「フィッシャーマン?なるほど、そういうデッキか……なら、『なんということでしょう、手のひらの上で哀れに踊る道化、サッシー・ルーキーの打ち抜いたモンスターの名はスクリーチ!果たしてこれはこれから押し寄せる荒波の序曲なのか、はたまた凪いだ海を行く航海の船出なのか。いずれにせよ、ここはわが劇団にとっても雌伏の時。カードを1枚伏せ、ターンエンドです』」
このとき彼の手札にはレベル7、魔界劇団−ビッグ・スターが既に存在していた。虚無空間が自壊したことで当然それをメイン2にペンデュラム召喚することも、その効果を使うことも。あるいはリンク2モンスター、ヘビーメタルフォーゼ・エレクトラムを呼び出すこともできただろう。
だが今回、彼はそれをしなかった。その理由こそがたった今墓地に送られたモンスター、伝説のフィッシャーマンである。あのカードが採用されるとすれば、その理由は1つ。その召喚を止められるカードがない以上、手札は温存しておきたかった。
「俺のターンだ、そして最後のな。まずはこのスタンバイフェイズ、俺の場に魔法、罠カードが存在しないことで墓地の黄泉ガエルを蘇生することができる」
黄泉ガエル 攻100
「そしてこの黄泉ガエルを、真下のリンクマーカーにセット。召喚条件はレベル1モンスター1体、リンク召喚!電脳の荒波に飲まれる豆粒、リンクリボー!」
天使の輪を頭上に付けたカエルが、山形の前に現れた8つの印が浮かぶ円のうち真下の印へとその身を飛び込ませる。その印がオレンジ色の光を放つと、円の中から丸い体に小さな足と尾の生えたモンスターが飛び出す。
リンクリボー 攻300
「魔法カード、蛮族の饗宴LV5を発動!俺の手札または墓地から合計2体、レベル5の戦士族モンスターを効果無効、このターンの攻撃不可にして特殊召喚することができる。来な、手札の剛鬼ライジングスコーピオ!そして墓地の伝説のフィッシャーマン!」
対象こそ極めて限定的であるものの発動さえ成功してしまえば侮りがたき性能を持つ魔法カード、蛮族の饗宴により呼び出された2体のモンスター。出そろった3体のモンスターに身構える鳥居を、徐々に調子づいてきたらしい山形が笑い飛ばす。
剛鬼ライジングスコーピオ 攻2300
伝説のフィッシャーマン 攻1850
「どこのもやしかは知らねえがざまあねえな、ええ?おかげで1回戦を楽に勝ち上がれるんだ、感謝はしてやるぜ!」
「『いえいえ、勝負はまだついたわけではございません。クライマッ
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