暁 〜小説投稿サイト〜
龍天使の羽撃き
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けてる場合じゃない。行ってくるぞ」

「ああ、まかせとけ」

葵達と別れると、シビルジャッジメンターの権限でカンヘルを召喚する。

フェスの会場はイベント以外でのガンプラの呼び出しは禁止だが、シビルジャッジメンターまでそれでは話にならない。

グリップを握り、バーニアを吹かせる。

普通のユニコーンより重いカンヘルだが、完成度がもたらすスピードは通常時でも音速を叩き出す。

衝撃波を撒き散らしながら急行すると、破壊されたガンプラの中で二機のガンプラとエレリアが戦っていた。

いや、一機は既に倒れている。

「エレリア。援護に来たぞ」

滞空し、敵機にライフルモードGNソードXを向ける。

『やぁやぁトード。遅かったじゃないか。もう一機倒しちゃったよ』

その一機はと言えば、腹の真後ろから打刀を刺され、地面に縫い付けてあった。

ブレイクデカール機を破壊できないと考えたエレリアの苦肉の策だろう。

「つーかこのガンプラ何よ? もうガンプラじゃなくね?」

縫い付けられた機体はやけに有機的な形をしていた。

フェイスの感触から元機体はおそらくオルフェンズ系ガンダムフレームタイプ。

だがこれは、黒い毛並みで覆われ、牙の並んだ口が開いている。

『途中からその姿になったんだ!』

「ナイト・セレスティアル・スラッシュ・ドッグズじゃあるめぇし…」

『はっ! でやぁっ! 驚いたろう? 手足切りとばしても再生するんだぜそいっ…っぶねっ!?』

「ダイバーは?」

『さぁ? 呼び掛けても帰ってこない。機体残して蒸発したとか?』

アグリッサじゃねぇんだから…。

一方エレリアと戦っているのは普通のMSだ。

いやまぁ、普通のMSの定義ってなんだって話だけどな。

「で? そのAGE3ノーマルはどうなのよエレリア」

『攻めはまぁまぁかな。でも異様に硬い』

エレリアが残ったもう一本の刀…斬機大刀で斬るが、ダメージの入る様子はない。

「いい加減心意使えよ…」

『僕のは時間がかかるのさ』

「じゃぁ代われ」

『はー。これだから攻撃心意技持ってない奴は…』

ウルセェ。

エレリアが大きく飛び退く。

追うAGE3。

その上からビームマグナムを乱射する。

1マガジン使い切った。

「N-TD発動」

カンヘルが膨張する。

「アームドアーマーDE、イジェクション」

背部の二枚のアームドアーマーを分離する。

エレリアが離脱した方角をアームドアーマーで封鎖。

「さ、遊ぼうか」

AGE3がサーベルを抜いた。

こちらもビームマグナムを捨て、GNソードXの二刀流に切り替える。

レバーを握
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