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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epica33襲撃〜Final Attack〜
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ルですごい洗脳術で操られていると思いますわ」

「だよな! だからセインテスト調査官だっていくらなんでも・・・ヤるわけねぇべ?」

ルシルやチーム海鳴の名前が出てきたことで、あたし達は騒ぎの中心へと向かう。あたし達、正確にはシグナムに気が付いたみんなが「お疲れ様です!」ってサッと左右に分かれて道を開けた。

「何の騒ぎだ?」

「それが・・・」

みんなの視線の先にはテレビモニターがあって、映っていたのは「最後の大隊・・・!」だった。流れている内容は、ルシルやシャルが所属してるオランジェ・ロドデンドロンのメンバー全員の悪評というか・・・罪状。どれもこれも根も葉もないようなものだけど・・・。

「プライソン一派のレーゼフェア、リンドヴルムのシュヴァリエル、情報屋を営んでいた民間人グランフェリアの殺害・・・!」

ルシルの罪状だけは確定しているものだった。他の局員たちが「お前らだって殺しまくってんじゃねぇか!」って大隊の放送にツッコミを入れる。けど問題は、ルシルが局員であることと、さらにグランフェリアが公には民間人であること。

「けどこれってさ、ルシルが説明すれば問題なくね?」

「そうですよ! ルシル君が手に掛けたのは人間ではなく兵器なのですから、殺害ではなく破壊が正しいです!」

「いや。この繰り返される放送の1クール毎の始めにあったろう。確かな情報筋から入手した、と。その情報を信じて大隊はルシル達を殺害する。後になってその情報が間違っていても、おそらく連中にはダメージはないのだろう」

「なんだよ、それ。そんなヘイトを集めて何の得が・・・?」

「このような大々的な手段を用いてでも、ヘイトを集めてしまってでも成したいのだろう。ルシル達の殺害を」

あたしとリインがその話にハッとする。それほどまでの手段に打って出たってことは、大隊にとって不都合なことをルシル達に知られたみたいな、そういった状況に陥っているんだ。ルシル達が何を知ったのかは判らないけど、「これってチャンスなんじゃない?」ってあたしは考えた。

「ああ。ルシル達を殺害できるほどの戦力を投入するだろうから、大隊は幹部クラスを寄越してくるだろう。それらを迎撃して捕まえれば、大隊の事件はすぐに終結するはずだ」

シグナムがそう言った直後、携帯端末からコール音が鳴った。あたし達は人垣から離れて、シグナムがメールを確認していると、「あたしにも?」メールが入った。

「アギト。ホテル・アグスタで大隊が出現したようだ。私の2213航空隊と、防衛隊のグランガイツ一尉のチームにスクランブルだ」

「あたしの方にも、昇進試験は一時中断かつ実技試験は後日ってメール来た」

他の局員たちもまた騒がしくなるし、大隊出現の報は広まってるみたい。


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