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ロックマンX〜Vermilion Warrior〜
第31話:Feather
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愉快そうに手を叩くバイオレンにオストリーグは目を見開く。

「何っ!?り…り……利用……!?」

「あ!これ内緒だっけなぁ〜〜〜?」

「………オストリーグ…」

「………よ」

「え?」

シグマに利用されていたオストリーグに声をかけようとするエックスだが、それよりもオストリーグの方が早かった。

「分かんねえよぉ…俺は一体何を信じりゃ良いんだよぉ〜〜〜」

振り返ったオストリーグの表情は途方に暮れた子供のような表情であった。

「さぁてぇ、帰ろっかなぁ〜」

「貴様!待て!!」

転送されていくバイオレンにバスターを向けるが、間に合わず、バイオレンは転送されてしまう。

「くそ、先にあれを何とかしなくては!!」

「………」

俯いているオストリーグに構わずにエックスはミサイルにショットを連射するが、距離が離れているためにまるで効かない。

爆風によって、吹き飛ばされるオストリーグは最早どうすれば良いのか分からなくなっていた。

「(反逆者諸とも俺を殺そうとしたシグマ…イーグリードと同じ目をした反逆者。俺は一体何を信じたらいいんだ…一体…何を!!)」

「駄目だ…距離が離れすぎて効果がない!!空でも飛べれば…空?そうだ。今の俺は新しいフットパーツの能力を使えば空を飛べる!!」

ファーストアーマーを解除して新たなヘッドパーツとフットパーツを装着すると、鉄骨を壁蹴りで駆け上がる。

「(空!?)」

オストリーグがエックスの言葉に反応して振り返ると、エアダッシュでミサイルに突撃するエックスの姿。

「あ…見える…見えるぞ…俺の信じるべき魂がっ!!」

エックスの姿がイーグリードと重なって見えたオストリーグはようやく気付けた。

「くく…“友は心の中にいる”…か…偉そうなこと言っちまったぜ……すまなかったな…イーグリード…今までシカトしてて!!」

封印していた飛行能力を解き放ち、オストリーグは空を飛んでエックスを追い掛ける。

「今なら心の中のお前の声が聞ける。“あいつはこの世界の希望だ!!”とな!!」

そしてエックスはミサイルとの距離を後少しと言うところまで縮めていた。

「後少しだ!!」

しかしここでエアダッシュの作動時間を迎えてしまい、エックスは落下してしまう。

「く、くそ!!後少しのところで!!」

「受け取ってくれエックス!!」

「こ、これはオストリーグのDNA!?」

擦れ違い様に渡されたのはオストリーグのDNAであり、オストリーグはそのままミサイルへ向かっていく。

「これが俺の“詫び”だ!!」

「え!?オストリーグ!?何を!!止めるんだ!!これ以上お前が傷付くことは……あ!?」

オス
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